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【センバツ21世紀枠】出場2枠は鶴丸と別海がリードか!? 田辺と仙台一が追う 最終候補9校出揃う

2023.12.08


勝利に歓喜する鶴丸の選手

来年春の第96回選抜高校野球大会の21世紀枠選考に向けた各地区推薦の9校が8日、高野連から発表された。

これまで各地区の21世紀推薦校を予想してきたが、9校中7校が的中した。

北海道 別海(道4強)◎
東北 仙台一(宮城=県3位)◎
関東・東京 水戸一(茨城=県4強)◎
北信越 富山北部(富山=県準優勝)◎
東海 帝京大可児(岐阜=県ベスト16)*
近畿 田辺(和歌山=県準優勝)◎
中国 岡山城東(岡山=県準優勝)◎
四国 大洲(愛媛=県8強)
九州 鶴丸(鹿児島=県4強)◎
(◎は予想的中、*は私立)

以上の9校のなかから、来年1月26日の選考委員会で21世紀枠2校が選出されることになる。その2校はどこなのか。

優位とみられているのは北海道の別海と、九州の鶴丸ではないか。

別海は、秋季全道大会で4強に進出した。初戦(2回戦)に逆転サヨナラ2ランの劇的勝利で全道大会初勝利をつかむと、準々決勝ではタイブレークの末に勝利するなど、粘り強い戦いでベスト4を勝ち取った。敗れた準決勝でも、優勝した北海相手に8回表まで、ほぼ互角の戦いを演じていた。別海町では町内の酪農家が飼育している乳牛は10万頭を超えるが、人口は約1万5000人。部員わずか16人でもマネージャー3人を含めた「全員野球」で勝ち進んできた。選出されれば、春夏通じて初の甲子園出場となる。

鶴丸は県内ではもちろん、全国でも屈指の進学校。文武両道を掲げ、今秋は鹿児島大会でベスト4入りを果たした。それも鹿児島商鹿児島実という、名門校を次々と倒しての快挙だった。敗れた準決勝でも、れいめいにサヨナラ負けの惜敗。9回表に2点差を追いついた粘りを見せた。もし21世紀枠での出場となれば、鹿児島一中時代の1925年の第2回センバツ大会以来、99年ぶりとなる。

対抗としては、田辺仙台一が挙げられる。和歌山大会で強豪の智辯和歌山を破り準優勝した田辺は、実力も話題性も申し分ない。仙台一は地元では屈指の進学校で、東北大会にも出場している。選出されれば、田辺は田辺中時代の1948年以来、76年ぶり。仙台一はセンバツ初出場となる。

 

この記事の執筆者: 田中 裕毅

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1 Comment

  1. HOT

    2023-12-09 at 10:11 PM

    智弁和歌山を破った田辺は確定
    残りは別海か仙台一のいずれかと見ている

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