試合レポート

横芝敬愛VS一宮商業

2023.07.09


8回に走者一掃の適時打を放ち横芝敬愛が逆転勝ち

〈第105回全国高校野球選手権千葉大会:横芝敬愛5ー3一宮商〉♢9日♢1回戦♢長生の森公園

 

 終盤まではローゲームの投手戦だった。

 

 一宮商の先発・福田 翔太投手(3年)は球場のスピードガンで常時130キロ中盤の速球を投げ込んでいた。

 

 2回に一宮商が四球からチャンスを作り盗塁を決めると、6番・萱野 雄也内野手(2年)が中越え二塁打を放ち先制をする。さらに後続が繋ぎ2死一、三塁とすると1番・西元 陸哉捕手(3年)が左前適時打を放ち2点目を挙げる。

 

 横芝敬愛は3回に捕逸で1点、5回には2死二塁から2番・石井 笑々寿内野手(3年)が中前安打を放ち、同点とし緊迫した試合展開になる。

 

 横芝敬愛先発の菅谷 大翔投手(2年)は2回に2点を取られるも、コーナーを付き打たせて取る投球で、7回2失点の投球を見せる。

 

 8回から2番手はエース・秋山 哉太投手(2年)がマウンドに上がる。先頭の1番・西元に右前安打を打たれ、さらに失策などで無死三塁となり、3番・吉田 有輝外野手(3年)の打球を横芝敬愛の中堅手・熱田 幸大外野手(2年)が落球して、終盤で1点を勝ち越された。

 

 秋山は後続をしっかり抑え最少失点で切り抜けると、1点を追う横芝敬愛は8回、内野安打、四球、中前安打で無死満塁と大きなチャンスが訪れる。ここで5番・平野 将久内野手(3年)が三振に倒れるも、続く6番・横後 龍生内野手(2年)が値千金の走者一掃の二塁打で3点を奪い5対3と一気に逆転に成功した。

 

 9回は秋山が先頭に中前安打を打たれるも、女房役の宮内 暖世捕手(3年)が盗塁を許さず、後続を抑えて苦しい展開の試合をものにした。

 

 横芝敬愛先発の菅谷は「2回の先頭の四球がいけなかった。それ以外は落ち着いて投げられていました」と6安打を打たれるも落ち着いたマウンド捌きをしていた。

 

 8回に逆転打を放った横後は「3打席までタイミング合わず苦しい打撃でしたが、ここぞの場面で一本が出て良かったです」と胸を張っていた。

 

 次の対戦相手は強豪・拓大紅陵。県内トップの打撃力をどう攻めていくのか、横芝敬愛の伊藤監督の采配にも注目だ。

 

 

この記事の執筆者: 田中 裕毅

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