試合レポート

神村学園vs鹿児島城西

2023.05.27

神村学園が宿命のライバル対決に雪辱<鹿児島NHK旗>

神村学園vs鹿児島城西 | 高校野球ドットコム
神村学園・松永 優斗

<第65回NHK旗争奪鹿児島県選抜高校野球大会:神村学園4-3鹿児島城西>◇27日◇準々決勝◇平和リース

 神村学園鹿児島城西。ともに南薩地区にあって台頭著しい強豪私学である。鹿児島の宿命の「ライバル対決」といえば、鹿児島実樟南の鹿児島市の2強の名前が浮かぶが、それに勝るとも劣らない注目カードといえそうだ。

 神村学園にとっては昨年のNHK旗決勝で6点差を9回裏に逆転負けを喫し、8月の地区大会でも大敗しており、夏前に雪辱を期したい一戦だった。

 立ち上がり、鹿児島城西は4番・池野 航太(3年)、6番・森 海晴(3年)の中前適時打で先手を取るが、神村学園はその裏、四死球、けん制悪送球などで1死満塁とし5番・松尾 龍樹(3年)の右前2点適時打ですぐさま同点に追いつく。

 互いに強打のチームらしく、点の取り合いになりそうな予感をさせた立ち上がりだったが、神村学園は先発の松永 優斗(3年)、鹿児島城西は3回からリリーフした芦谷原 睦(3年)、両右腕エースを中心に、2回以降は逆に守り合いの展開になる。

 神村学園は7回以外毎回走者を出すも、適時打が出ない。

 一方の鹿児島城西は4回に8番・芦谷原の適時内野安打で勝ち越すも、松永、9回からリリーフした黒木 陽琉(3年)の前に2回以降は散発3安打に抑えられ、好機自体を作り切れなかった。

 試合が動いたのは土壇場9回裏。神村学園は1死一、三塁とし、一走・岩下 吏玖(2年)が二盗を仕掛けると、それが悪送球となり、同点に追いついた。

 タイブレークの延長戦。神村学園は表の鹿児島城西の攻撃を黒木が三者凡退で仕留めると、その裏、無死満塁から7番・品川 善琉(3年)の内野安打で決勝点を挙げ、宿命のライバルに勝利した。

(取材=政 純一郎

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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