試合レポート

滋賀学園vs綾羽

2023.05.07

堅守の滋賀学園が8回コールド勝ちで決勝進出

滋賀学園vs綾羽 | 高校野球ドットコム
大城 海翔(滋賀学園)

<春季高校野球滋賀県大会:滋賀学園8ー1綾羽(8回コールド)>◇6日◇準決勝◇マイネットスタジアム皇子山

 滋賀学園綾羽に8回コールド勝ちを収め、3大会ぶり2度目の決勝進出を果たした。

 先制したのは綾羽。1回に1番・居川 勇登外野手(2年)が右翼線に三塁打を放つと、続く2番・池田 龍成内野手(3年)の左犠飛で先制点を挙げる。

 だが、その直後の2回に4試合連続コールド勝ちと打線好調の滋賀学園がこの日もつながった。1死一、二塁から主将の8番・井上 幹太外野手(3年)の左前適時打で追いつくと、2死二、三塁から1番・多胡 大将内野手(2年)の左前2点適時打で勝ち越しに成功。さらに2死一、二塁から3番・岩井 天史内野手(2年)が左越え2点適時二塁打を放ち、この回だけで5得点を奪った。

 これで優位に立った滋賀学園は先発の大城 海翔投手(3年)が粘り強い投球を披露。「持ち味の一つである真っすぐを中心に投げ分けができたと思います」と130キロ中盤の伸びのある直球に加え、チェンジアップやカーブを有効に使った投球で、10安打を浴びながらも初回の1失点のみに抑えた。

 3回以降にも着実に加点した滋賀学園が8回コールド勝ち。5試合連続コールド勝ちで決勝にコマを進めた。

 「守備型のチームが5戦連続コールドはあり得ないです」と快勝にも謙遜した山口 達也監督。例年は打撃のチームというイメージの強い滋賀学園だが、今年は守備に強みを持つ選手が多く、「守備からリズムを作ることをずっと言っていました」(井上)と守備型のチームを作ってきている。この試合でも無失策とその成果はしっかりと発揮された。

 決勝では滋賀の盟主として君臨する近江と対戦する。「食らいついて、守備からリズムを作って、自分たちのペースに持ち込んで勝てるように頑張ります」と意気込む井上。決勝でも攻守がかみ合ったゲーム運びができれば、勝機は見えてくるだろう。

(取材=馬場 遼

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.22

【愛知・全三河大会】三河地区の強豪・愛知産大三河が復活の兆し!豊川を下した安城も機動力は脅威

2024.05.23

春季関東大会でデビューしたスーパー1年生一覧!名将絶賛の専大松戸の強打者、侍ジャパンU-15代表右腕など14人がベンチ入り!

2024.05.22

【北信越】帝京長岡の右腕・茨木に注目!優勝候補は星稜、23日に抽選会

2024.05.22

【宮城】仙台育英は逆転勝ち、聖和学園が接戦を制して4強入り<春季県大会>

2024.05.22

【愛知・全三河大会】昨秋東海大会出場もノーシードの豊橋中央が決勝進出、147キロ右腕・内山など投手陣に手応え!名指導者率いる三好も期待の 1、2年生が出場

2024.05.21

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.05.17

「野球部や高校部活動で、”民主主義”を実践するには?」――教育者・工藤勇一さん【『新しい高校野球のかたち』を考えるvol.5】

2024.05.20

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在31地区が決定、宮城では古川学園、仙台南、岩手では盛岡大附、秋田では秋田商などがシードを獲得

2024.05.19

【東海】中京大中京がコールド勝ちで17年ぶり、菰野は激戦を制して23年ぶりの決勝進出<春季地区大会>

2024.05.20

【春季京都府大会】センバツ出場の京都国際が春連覇!あえてベンチ外だった2年生左腕が14奪三振公式戦初完投

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.05.21

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.29

【岩手】盛岡中央、釜石、水沢が初戦を突破<春季地区予選>

2024.04.23

床反力を理解しよう【セルフコンディションニングお役立ち情報】

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?