試合レポート

【愛知・全三河大会】昨秋東海大会出場もノーシードの豊橋中央が決勝進出、147キロ右腕・内山など投手陣に手応え!名指導者率いる三好も期待の 1、2年生が出場

2024.05.22


前島 史弥(豊橋中央)

【一覧】全三河大会最終結果

<愛知県第150回中日旗争奪全三河高校野球大会:豊橋中央2-1三好>◇18日◇準決勝◇豊橋市民

三好は昨秋と今春の西三河地区予選を1位で通過してきている。しかし、県大会では、昨秋は杜若に初戦で敗れ、今春も3回戦で同地区の西尾東にコールド負けし、もう1つ上位まで勝ちきれないで悔しい思いも経験してきた。リベンジの思いもある全三河大会は、ここまで豊川工科西尾を下して順調に勝ち上がってきている。夏を前に、三河地区で存在感を示しておきたいところであろう。

豊橋中央は、昨秋は県大会では3位に残って東海地区大会にも進出した。チームとして、ワンステップ上がったことは確かだった。しかし、東三河地区予選を1位で通過して期待された今春は、初戦は好投手のいる向陽に僅差で競り勝ったものの、3回戦で中部大春日丘に敗れて8強進出はならず、夏のシード権を逃した。

全三河大会は夏へ向けて、再調整という意味合いもある。この大会、注目度の高い内山 京介投手(3年)はじめ、6人の投手をベンチに入れているが、この試合では経験値も高い前島 史弥投手(3年)が先発した。3イニングを1失点に抑えたが、その間に打線は初回と3回に、それぞれ犠飛で1点ずつを奪っている。その後は、髙橋 大喜地投手(2年)、小栗 遥大投手(3年)、注目の内山投手がそれぞれ2イニングずつ投げた。内山はこの日、最速144キロをマークしたが、「スピードそのものはもっと出て、最速は147キロをマークしたこともあるけれども、今はスピードではなくて、精度を上げていくことを心がけている」という。

豊橋中央の萩本将光監督は、「春は県大会で、悔しい負け方をしたので、この負けを忘れないようにしようという思いでやってきました。そのためには、練習の質を高めていって、『たら。れば』の野球はしないように、ということを心がけました」という。特に、シートノックでは、2死三塁という状況を想定して、練習で緊張感をもって100%やり切るということを徹底してきたという。そして、「この大会を通じて、春の悔しさから、いい形でチーム全体として修正できつつある」と、いい感触を得ているようだ。

もっとも、初回と3回にいずれも無死満塁という好機を作りながら、最低限の犠飛による1点ずつしか奪えなかったことに対しては、「もっと畳みかけていけるところで、点を取らないかんですね。そこは、今後への課題になりました」と萩本監督は、決勝進出のなかでも反省点を挙げていた。

決勝進出がならなかった三好は、愛知県の公立校としては唯一のスポーツ科学科を有する学校であり、遠隔地からの生徒のためだけではなく、部活動で個々の能力を高めていこうという生徒のために、生徒を寄宿させるための若樹寮という寮が設けられているのも特徴だ。その特性から、学区も全県1区となっている。このあたりは、部員獲得をしやすい環境でもあると言えよう。

かつて、刈谷を夏の愛知大会準優勝に導いた実績もある岡田泰次監督が就任して3年が経過して、「チームとしては、ようやく自分のカラーになりつつあるようになってきた気がする。だけど、今日の試合は点の取られ方がよくない。こういう競った試合をものにしていけるようにならないと、本当の意味で強いチームにはなっていかない」と厳しく見つめている。

今年のチームには、1年生26人が入部しているという。その中から競い合って、ポジションをつかみ取っていくのだが、この試合では1年生ながら安藤 丈世利捕手が背番号12をつけて、スタメンマスクを被っていた。「打撃はまだ非力ではあるけれども、インサイドワークはよくて、夏を考えても、戦力として考えられる存在」と思い切って起用されている。また、背番号2の斉藤 琉太捕手も2年生。この試合でも2人の投手も含めて、7人の1、2年生が出場した。その先の新チームへの期待も高まりそうである。「そろそろ旋風を巻き起こしたい」と、岡田監督も秘かに手ぐすね引いている。

【一覧】全三河大会最終結果

この記事の執筆者: 手束 仁

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