News

阪神では「32歳組」の投手が5人、先発、中継ぎで重要な役割担う

2023.01.25

阪神では「32歳組」の投手が5人、先発、中継ぎで重要な役割担う | 高校野球ドットコム
岩貞 祐太

 いよいよ2月1日から春季キャンプがスタートする。新人たちは各球団で合同自主トレを行い、プロの水に慣れようとしている。一方でベテラン選手たちはそれぞれのペースでトレーニングを行っていることだろう。

 さて、このオフも多くの選手が引退したが、各球団のベテラン選手事情はどのようになっているのだろうか。各球団の年長者を振り返ってみたい。(※年齢は2023年の満年齢)

 岡田彰布新監督体制で戦う阪神は、昨シーズン限りで糸井 嘉男(現SA)が現役を引退。一気に若返った。35歳以上の選手はひとりもおらず、33歳の最年長が二保 旭投手(九州国際大付出身)と西 勇輝投手(菰野出身)のふたりとなった。

 エース格の西勇は5年連続で規定投球回に到達。昨年は9勝(9敗)を挙げ、防御率2.18と結果を残した。昨シーズンが移籍2年目だった二保は、1軍登板なしと対照的な成績に終わっている。

 西勇は今シーズンも先発ローテーションに入ることがほぼ当確。3年ぶりとなる2ケタ勝利、一方の二保は1軍登板を目指すことになる。

 西勇と二保の1歳下にあたる32歳は、なんと6人もいる。投手では秋山 拓巳西条高出身)、岩崎 優清水東出身)、岩貞 祐太必由館出身)、渡邉 雄大中越出身)、加治屋 蓮(宮崎・宮崎福島高出身)の5人。

 このなかで先発として期待されるのが秋山と岩貞のふたり。岩貞は昨シーズンキャリアハイの53試合に登板し防御率2.57と結果を残したが、先発へ転向となった。まずは先発ローテーションに入ることが大目標となりそうだ。一方の秋山は2020年、2021年と2年連続で2ケタ勝利を挙げたものの、昨シーズンはわずか1勝。防御率も5点台と苦しんだ。今シーズンは復活をかけて臨むことになる。

 岩崎、渡邉、加治屋は今シーズンも中継ぎでの起用が濃厚。昨シーズンは岩崎が57試合で防御率1.96、加治屋が39試合で防御率2.43、渡邉が32試合で防御率2.45と、いずれも結果を残した。岩崎と加治屋は守護神の湯浅 京己投手(聖光学院出身)に繋ぐ勝ちパターン入りを争うことになる。変則左腕の渡邉は今シーズンもワンポイントでの起用がメインとなりそう。左の切り札としての地位を確立させたいところだ。

 32歳の野手では梅野 隆太郎捕手(福岡工大城東出身)が唯一の存在。昨シーズンは2年連続となる100試合出場を達成したものの、打席数は458打席から331打席へと減少。規定打席には届かなかった。今シーズンは野手としてはチーム最年長となるが、正捕手の筆頭候補でもある。2年ぶりの規定打席到達を目指す。

<2023年阪神年長者上位8人>
※外国人選手除く
※2023年の満年齢

二保 旭(投手/33歳)
西 勇輝(投手/33歳)
秋山 拓巳(投手/32歳)
梅野 隆太郎(捕手/32歳)
岩崎 優(投手/32歳)
岩貞 祐太(投手/32歳)
渡邉 雄大(投手/32歳)
加治屋 蓮(投手/32歳)

(記事=勝田 聡

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.10

【京都】昨年秋2回戦敗退の鳥羽が京都国際と対戦、昨年秋Vの京都外大西は西城陽と対戦<春季大会>

2024.05.10

【香川】昨夏甲子園Vの慶應義塾を招待!春4強が迎え撃つ<招待試合>

2024.05.10

【宮城】5大会連続V狙う仙台育英は名取北と白石工の勝者と対戦、東北とは同ブロック<春季大会組み合わせ>

2024.05.10

【和歌山】2季連続Vを狙う耐久と10大会連続決勝進出を狙う智辯和歌山が対決<春季大会>

2024.05.10

【大阪】「2強」撃破の大阪学院大高が決勝まで突き進むか、興國は45年ぶりの決勝進出に挑む<春季大会>

2024.05.08

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.06

【2024年夏 全国地方大会シード校一覧】現在27地区が決定!

2024.05.06

センバツV・健大高崎は夏も強い! Wエース抜きで県大会優勝、投打に新戦力が台頭中!

2024.05.06

【関東】山梨学院と常総学院がそれぞれ優勝、出場校の対戦が確定<春季大会>

2024.05.06

【春季埼玉県大会】花咲徳栄4回に一挙10得点!20得点を奪った花咲徳栄が昌平を破り優勝!

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.21

【兵庫】須磨翔風がコールドで8強入り<春季県大会>