Column

大学代表相手に実力を発揮した高校日本代表投手陣を総括!

2022.09.02

大学代表相手に実力を発揮した高校日本代表投手陣を総括! | 高校野球ドットコム
山田陽翔(近江)

大学代表相手に実力を発揮した高校日本代表投手陣を総括! | 高校野球ドットコムメンバー一覧
U-18代表20名が発表!今年の高校野球の顔や、世代屈指のスラッガー、高校生No.1捕手が選出!

大学代表相手に実力を発揮した高校日本代表投手陣を総括! | 高校野球ドットコム関連記事
高校生No.1右腕・山田陽翔、本格派、技巧派揃いのU-18代表投手陣8名を徹底紹介!
松尾、渡部、野田と今年のU-18代表捕手3名は全国大会経験豊富!守備の要として活躍できるか?
U-18代表の内野手6名は好打者揃い!木製バットへの順応が早そうな打者たちも!
浅野、海老根などU-18代表外野手4名の守備力は、歴代トップレベル!浅野はスラッガーに相応しい活躍を見せることができるか?

 8月31日、ZOZOマリンスタジアムで開催された大学日本代表vs高校日本代表の一戦は、大学日本代表が4対1で勝利した。高校日本代表は惜しくも敗れたが投手陣はしっかりと実力を発揮した。その4投手について振り返っていきたい。

 先発した香西 一希投手(九州国際大付=福岡)は130キロ前後の速球ながら、スライダー、カーブをコーナーギリギリにきっちりと投げ分け、先制打を浴びたものの、2回以降は無失点に抑え、3回1失点3奪三振の投球。馬淵監督も「投げ間違いが少ない投手」と評するように、甘い球は蛭間 拓哉外野手(浦和学院ー早稲田大)に投じた高めの直球ぐらい。大学生相手にもフルスイングをさせない投球ができていた。大学日本代表は、仮想・米国と想定するには十分な実力を持っている。先発・香西は目処が立ったのではないだろうか。そして香西の持ち味を十分に引き出していた野田 海人捕手(九州国際大付=福岡)も香西登板時はマスクをかぶることがほぼ決まったといえる。

 2番手・宮原 明弥投手(長崎海星=長崎)は最速145キロの直球に、カットボール、縦スライダーを器用に投げ分けることができていた。大学生相手にも自分の直球、各種変化球が通用したことも自信になっただろう。強豪国相手にも重要な場面で投げることができそうだ。

 3番手・森本 哲星投手(市立船橋=千葉)はいきなり二塁打を打たれてリズムを崩したように感じた。最速140キロの直球や、縦に鋭く落ちるスライダーはうまく決まった時は抑えられるが、最後までリズムがよくなかった。森本には、先頭打者をしっかりと抑えられるような入りができるための調整が必要だろう。立ち上がりが良い時は打たれようがないぐらいの投球ができるので、次回に期待したい。

 抑えの山田 陽翔投手(近江=滋賀)はさらに評価を高めた。最速148キロをマークした速球は空振りが奪え、140キロ前後のカットボール、ツーシームは大学代表の野手陣でも当てられないほどのキレ味があった。慣れないクローザーながら、しっかりと状態を高め、ベストピッチングができる準備、メンタル、技術の高さは一級品だ。クローザー役として十分に活躍が期待できそうな投球だった。

(文=河嶋 宗一

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.02

【茨城】常総学院、鹿島学園、水戸一、つくば秀英が4強入り<春季県大会>

2024.05.02

激戦必至の春季千葉準決勝!関東大会出場をかけた2試合の見所を徹底紹介!

2024.05.02

【長野】松商学園、長野日大、東海大諏訪などが県大会出場へ<春季県大会支部予選>

2024.05.02

【四国】高松商、33年ぶりの決勝進出の立役者は茨城の強豪シニア出身の1年生右腕!<春季地区大会>

2024.05.02

春の神奈川準決勝・東海大相模vs.横浜の黄金カード実現! 戦力徹底分析、試合展開大胆予想!

2024.04.29

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.28

【広島】広陵、崇徳、尾道、山陽などが8強入りし夏のシード獲得、広島商は夏ノーシード<春季県大会>

2024.04.28

【長野】上田西、東海大諏訪、東京都市大塩尻が初戦突破<春季県大会支部予選>

2024.04.28

【鳥取】鳥取城北が大差でリベンジして春3連覇<春季県大会>

2024.04.28

【岡山】関西が創志学園に0封勝ちして4強入り<春季県大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.21

【兵庫】須磨翔風がコールドで8強入り<春季県大会>

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>