健大高崎のスーパー1年生・森山竜之輔 神奈川V右腕から公式戦初本塁打!
健大高崎6番・森山 竜之輔
<春季関東地区高校野球大会:健大高崎6-1桐光学園>◇21日◇2回戦◇栃木県総合運動公園
春季関東大会が幕を開け、健大高崎(群馬2位)が桐光学園(神奈川1位)を破り初戦突破を決めた。
主導権を渡さなかった。健大高崎は4回表、3番・佐々木 琉生内野手(3年)の中犠飛で先制する。5回には「6番・一塁手」でスタメン起用された森山 竜之輔内野手(1年)のソロ本塁打で追加点を挙げて、チームに勝利を引き寄せた。
森山はこの春、江戸川中央シニアから健大高崎の門を叩いたばかり。入学から1ヶ月半、公式戦わずか2試合目でアーチを描いた。入学直後の県大会からベンチ入りを果たし、デビュー戦は決勝戦だった。青柳博文監督も「1打席でも多く経験を積ませたい」と大きな期待を寄せている。
桐光学園先発の針谷 隼和投手(3年)は140キロを超える直球が持ち味。「140キロ台の球を打つのは初めてでした」と高校野球のレベルの高さを感じながらも、「直球を狙っていました」と力強く振り抜いた。
ここ最近は不調だったという。1週間前の練習試合では変化球に泳いでしまい、自分のスイングができていなかった。「直球に合わせて力強いスイングを」というコーチの助言が功を奏し、結果に繋がったと振り返る。
感触は「少し詰まっていました」と語るも、持ち前のパワーで打球は左翼フェンスを越えた。ガッツポーズと満面の笑みでダイヤモンドを一周し、先輩たちとハイタッチを交わした。
180センチ、100キロの体格は上級生と比べても迫力がある。練習試合では1本塁打を記録しており、高校通算2本目。高校野球生活では「100本が目標です」と意気込んだ。準々決勝でも力強いスイングに徹する。
エース右腕・芹沢 一晃投手(3年)も桐光学園打線を寄せ付けず、1失点完投勝利で初戦突破へ牽引した。
サイドスローから制球力と変化球で勝負するスタイルで7安打に抑えた。この日は球速帯は120キロ台ながら、変化球を効果的に使う投球が光った。「狙い通りに投げることができた」というスライダーと外角への直球のコンビネーションで的を絞らせなかった。
カーブ、スライダー、チェンジアップ、カットボール、ツーシームを投げ分け、ソフトバンクの又吉 克樹投手(西原高出身)や津森 宥紀投手(和歌山東出身)などを参考にしているという。
投打がかみ合った健大高崎。準々決勝は関東一(東京1位)と対戦する。
(記事:藤木 拓弥)