Column

天理の大型サイド、近畿を代表する好投手などセンバツでブレイクを狙う13人の右腕たち

2022.02.22

天理の大型サイド、近畿を代表する好投手などセンバツでブレイクを狙う13人の右腕たち | 高校野球ドットコム
佐山未來、猪俣駿太、南澤佑音、古川温生、塚本侑弥

天理の大型サイド、近畿を代表する好投手などセンバツでブレイクを狙う13人の右腕たち | 高校野球ドットコム
あわせて読みたい

ほとんどが最速140キロ中盤。センバツでブレークを狙う11人のドラフト候補右腕たち
奄美大島が生んだ怪腕、夏の甲子園ベスト4左腕などドラフト候補として注目すべき5人の左腕たち

 センバツはその選手の野球人生を変える大きな大会だ。今回もテーマ別に紹介したい。第1回はドラフト候補となる速球派右腕、第2回はドラフト候補となる本格派左腕を紹介したが、第3回はスカウトがマークするような140キロ中盤の速球を投げる投手ではないが、全国レベルの好投手、技巧派右腕を紹介したい。対象となる選手は全員2年生で、新3年生となる選手たちである。

 まず佐山 未來投手(聖光学院)は63回を投げ、防御率1.00と抜群の安定感を誇り、ストライク先行の投球が期待できる。いわゆる計算が立つタイプだ。また、猪俣 駿太投手(明秀学園日立)も野手として紹介する予定だが、投手としても、ここぞという場面では140キロ前後の速球で押す投球ができる。山梨学院(山梨)の山田悠希投手も140キロ近い速球と、切れのあるスライダーで圧倒する。

 浦和学院(埼玉)のショートストップ・金田優太内野手も、最速143キロの速球を内外角に投げ分け、コントロールの良さも光る投手だ。

 38年ぶり出場の日大三島(静岡)のエース・松永陽登投手は野手としての才能が高いが、投手としても130キロ中盤の速球と多彩な変化球を武器に、強力打線相手でも淡々とゲームメイクできる。昨年秋の明治神宮大会で1対2で敗れた九州国際大付(福岡)戦では、松永の良さを発揮できた試合だった。

 上加世田 頼希投手(敦賀気比)は、130キロ中盤の速球には勢いがあり、変化球をうまく投げ分けゲームメイクに徹する。昨秋は球威面で物足りなさがあったので、このセンバツでは、「やはりドラフト候補すべき」と思わせる成長を見せることを期待したい。

 麻田 一誠投手(和歌山東)も、右の技巧派。さらに球威アップを実現し、昨秋以上の投球を見せたい。

 大型サイドハンド・南澤 佑音投手(天理)は腕を下げたことで、一気に良くなった。近畿大会1回戦、準々決勝と安定した投球を見せ、ベスト4に導いた。130キロ中盤ながら回転数の高い直球とキレのあるスライダーを織り交ぜながらゲームメイクができる投手だ。

 金光大阪(大阪)のエース・古川 温生投手は、完成度の高い投球フォームから繰り出す常時130キロ中盤の速球と縦横のスライダーのコンビネーションを武器に、試合をしっかりと作れる。14年ぶりのセンバツ出場を決めた東洋大姫路(兵庫)のエース・22876投手は全身をバランス良く使った投球フォームから130キロ後半の速球で勝負する。スライダーの切れ味もよく、昨秋は公式戦で3完封を果たした。

 川竹巧真外野手(高知)は投手として140キロ前半の速球を投げ込む。このセンバツでは投手、野手どちらでも活躍を見せたい。

 初出場の有田工(佐賀)のエース・塚本侑弥投手は九州大会で2試合連続完封を記録。最速136キロではあるが、変化球を低めに丹念に投げ分ける投球術の巧さが光る。長崎日大(長崎)のエース・種村 隼投手は130キロ中盤の速球、変化球を投げ分け、九州大会4強に導いた。

(文=河嶋 宗一

[page_break:センバツでブレイクを狙う13人の右腕たち]

【センバツでブレイクを狙う13人の右腕たち】
佐山 未來聖光学院
猪俣 駿太(明秀学園日立)
山田 悠希山梨学院
金田 優太浦和学院
松永 陽登日大三島
上加世田 頼希敦賀気比
麻田 一誠和歌山東
南澤 佑音天理
古川 温生金光大阪
22876東洋大姫路
川竹 巧真高知
塚本 侑弥有田工
種村 隼長崎日大

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.16

【宮城】仙台一、東北、柴田、東陵がコールド発進<春季県大会>

2024.05.16

涙の甲子園デビューから大きくレベルアップ!前橋商の192センチの剛腕・清水大暉は、高速スプリットで群馬県大会19回1失点、22奪三振の快投!<高校野球ドットコム注目選手ファイル・ コム注>

2024.05.16

【2024年春季地区大会最新状況】全道大会は出場校決定、関東と東海は18日に開幕

2024.05.16

U-18代表候補・西尾海純(長崎日大)、甲子園で活躍する幼馴染にむき出しのライバル心「髙尾響には負けたくない」

2024.05.16

【秋田】夏のシードをかけた3回戦がスタート、16日は大館鳳鳴などが挑む<春季大会>

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.13

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在29地区が決定、愛媛の第1シードは松山商

2024.05.14

大阪体育大の新入生に兵庫大会8強の145キロ右腕、金光大阪の1番センター、近大附の4番打者など関西地区の主力が入部!

2024.05.16

【宮城】仙台一、東北、柴田、東陵がコールド発進<春季県大会>

2024.05.13

大阪桐蔭、山梨学院、慶應義塾…強豪校・名門校の昨年度卒業生はどの進路を歩んだのか?【卒業生進路一覧】

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?