早くも来年のドラフト候補として期待できる選手も!甲子園を盛り上げる逸材【1,2年生編】
浅野翔吾(高松商)、楠本晴紀(神戸国際大附)、緒方漣(横浜)、宮城誇南(浦和学院)、山田陽翔(近江)、福原聖矢(東海大菅生)
注目選手特集①
【目玉投手7名】157キロ右腕、150キロ左腕、大会無失点の192センチ右腕など
【目玉野手6名】打率6割超えのスラッガーや、高校生屈指の捕手など
注目選手特集②
【投手編】風間ら目玉投手だけではない!甲子園を沸かせる可能性を持った全国レベルの好投手たち
【野手編】まだまだいる全国レベルの野手たち。甲子園でどこまで評価を上げることができるか?
台風の影響で8月10日開幕となった第103回全国高等学校野球選手権。今度はこの大会で来年、再来年のドラフト候補になる可能性を持った逸材を紹介したい。
左右の速球派がズラリ、近江・山田、日本文理・田中に注目
楠本晴紀(神戸国際大附)、山田陽翔(近江)、森山暁生(阿南光)
まず来年のドラフト候補として注目すべき逸材は山田 陽翔(近江)だろう。大津瀬田ボーイズ時代から評判の逸材で、1年夏から登板を経験。横回転が強い投球フォームから140キロ中盤の速球、切れのあるスライダーを武器に、滋賀大会で21回を投げて27奪三振。また打者としても、2本塁打をマークした。飛距離もすごく、投打ともにパワフルな逸材だ。来年は久しぶりに滋賀県出身の逸材が近畿をリードする展開になるかもしれない。まずは甲子園でのパフォーマンスに期待だ。
田中 晴也(日本文理)も期待の逸材だ。最速144キロの速球は角度があり、切れのあるスライダーとのコンビネーションで投球を組み立てる。縦の角度を使える投手なので、そのまま球速が上がっていけば、ドラフト上位候補として注目される可能性は高い。本塁打も放っており、投打ともに優れた逸材だ。最速147キロをマークする吉田 優飛(静岡)は186センチの大型右腕。静岡大会の登板はわずか1試合だが、甲子園登板時では話題となりそうだ。
大阪大会で2試合ずつの登板があった川原 嗣貴、別所 孝亮(ともに大阪桐蔭)の速球派右腕コンビにも期待がかかる。川原は188センチの長身から140キロ前半の速球を投げ込み、別所は躍動感のある投球フォームで最速147キロの速球を投げ込む。塩路 柊稀(智辯和歌山)も小林 樹斗(広島)のように鋭く体を回転させて投げ込むフォームから140キロ中盤の速球を投げ込む。
また、武元 一輝(智弁和歌山)も投げては140キロ中盤、打っては長打連発。素質は抜群で、まだ出場機会は少ないが、出番があったときは是非注目したい逸材だ。最速145キロを誇る楠本 晴紀(神戸国際大附)はセンバツで評価を上げた左腕。この大会で好投を見せれば、来年の高校生を代表する左腕として注目を浴びそうだ。また143キロ左腕・森下瑠大、130キロ後半の速球は非常に伸びがあり、打撃も素晴らしい平野順大も注目が集まる。
栗原 英豊(松商学園)も期待の速球派左腕で、2年生ながら140キロ前後を計測する。全国デビューでさらに評価を上げたい。宮城 誇南(浦和学院)は130キロ中盤~後半の速球、切れのある変化球でゲームメイクができる左の好投手だ。
184センチの剛腕・長友 稜太(宮崎商)も最速146キロまで球速が伸びた。センバツと比べてもベース上の勢いが明らかに変わっており、来年のドラフト候補として推せるものがあった。決勝戦ではリリーフを務め、胴上げ投手となった。甲子園初戦の智辯和歌山戦でも十分に出番がありそうだ。
25年ぶり甲子園出場の阿南光のエース・森山 暁生は140キロ前半の速球、120キロ前半のスライダーで翻弄する速球派左腕で、来年の徳島を代表する左腕になりそうだ。
[page_break:打者でもスラッガー米子東・太田に加え、1年生逸材も続々登場]打者でもスラッガー米子東・太田に加え、1年生逸材も続々登場
緒方漣(横浜)、福原聖矢(東海大菅生)、浅野翔吾(高松商)
打者では初日から米子東の2年生スラッガー・太田 舷暉が登場する。鳥取大会で5本塁打を放っており、170センチながらその打撃技術は光るものがある。また浅野 翔吾(高松商)も通算30本塁打超えのスラッガーとして全国デビューに期待がかかる。
強打の帯広農を牽引する清水 椋太は打率.520をマークした好打者、群馬大会決勝で2本塁打を放った岡田 啓吾(前橋育英)もスイングが実にシャープで、さらに球際の強さが光る遊撃守備も魅力的だ。専大松戸の強打の捕手・加藤 大悟も春先にかけて打撃が急成長した大型捕手だ。戦国千葉を勝ち抜いた経験がうまくいきそうだ。
福原 聖矢(東海大菅生)も打率4割超え。ライト方向にも打ち分ける打撃技術は素晴らしく、スローイングも鋭く、走塁もうまい。野球選手として優秀な選手だ。
神奈川大会で打率5割を記録したショートストップ・緒方 漣、背番号1を任される杉山 遥希(ともに横浜)は130キロ後半の速球、切れのあるスライダーで勝負する1年生としてはトップレベルの左腕だ。
1年生ながらレギュラーとなった江口 翔人(西日本短大附)は中学時代から守備力の高さを絶賛された内野手。現在は二塁手だが、その守備力の高さは必見だ。
(文=河嶋 宗一)