都立紅葉川vs都立国際
ホームグラウンドで走りまくった紅葉川、5回コールドで進撃
江戸川区臨海町に学校のある都立紅葉川。江戸川区球場からは自転車で10分程度のところである。グラウンドがそれほど広くない都立紅葉川は、[stadium]江戸川区球場[/stadium]を月に2~3回くらいは借りて練習や試合を行うこともあるという。そんな都立紅葉川にとって、先の2回戦に続いて、いわばホームグラウンドとも言える場での試合となった。
対する都立国際は、男子生徒も少なく、今大会の登録数も10人に女子マネージャー2人という小世帯ながら、初戦では産業技術高専を下して勝ち上がった。実は正式部員は8人で2人は他部からの助っ人で、海外から帰国してきて、中学野球の経験はないけれども野球が好きで入部したという生徒もいる。
そんな両校だから、やはり力の差は否めなかった。
都立国際の松永将一監督もそれは認めている。「単純に力不足です。勝負になりませんでした。都立紅葉川の投手はポンポンとリズムよく投げ込んでくることはわかっていたのですが、そうやって投げ込まれたらウチの力ではどうしようもないだろうな、ということも思っていました」
結局、都立紅葉川が5回コールドで圧勝したのだけれども、初回は四球~二盗~三盗の後、犠飛で1点。さらに再び四球~二盗~三盗で今度は暴投で生還。結局、都立紅葉川は無安打で2点先取した。
2回にも2人の四球の走者を出牛が三塁線を破る二塁打でかえすと、さらに盗塁で三塁へ進んで犠飛で生還。ここまで、1安打で5点を奪った形になった。
3回には打者10人で、4四球と2安打で5点が入った。4回にも4四死球に暴投などでさらに2点が入る。結局、都立紅葉川は3安打ながら14四死球と18盗塁を決めるなどで12点を奪い、守っては3人の投手が5回を無走者で抑え込んだ。山崎が3イニング、バッテリーを入れ替えて4回を抑え、5回は二塁手の田中が投げて抑えた。
もっとも、高橋勇士監督は、「スコアとしては、結果的には大勝ですけれども、タッチアップなど、走塁に関しては自分の意図することがやり切れていない場面があって、走塁の判断の悪さは反省点です」と厳しかった。それでも、エースの山崎に関しては、「昨年秋に悔しい負けを経験して、そこからの成長は大きい」と評価していた。
都立紅葉川は、昨秋から従来のローマ字で「MOMIJIGAWA」と表記されていたものから、赤のストライプに漢字でタテに赤い文字で「紅葉川」というものに変更された。高橋監督は、「“紅葉”の赤い色を使いたかったのと、比較的珍しいので、赤のストライプということにしました」と、ニューデザインのユニフォームでこの大会の躍進を目指している。
(取材=手束 仁)
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