試合レポート

比叡山vs高島

2021.04.25

秋4強の比叡山が5回コールド発進

比叡山vs高島 | 高校野球ドットコム
3安打を放った田村隼豊(比叡山)

 秋4強の比叡山が5回コールド勝ちで初戦を突破した。

 比叡山は1回裏、二死三塁から4番・島口 裕輝(3年)の適時三塁打で先制。続く5番・中角飛雄馬(3年)も右中間に適時二塁打を放ち、初回から2点を奪うことに成功した。

 流れを掴んだ比叡山は2回裏に一死二、三塁から1番・藥師志(3年)の2点中前適時打で追加点を挙げると、3回裏にも5連打が飛び出し、4点を追加。自慢の打線が序盤から火を噴いた。

 一矢報いたい滋賀高島だが、3回まで比叡山の先発・山内 瞭(3年)から一人の走者も出すことができず、反撃の糸口を掴むことができない。それでも4回表に先頭の1番・平山 洋聖(3年)が四球で出塁すると、2番・岡田祥多(2年)がチーム初安打を放ち、無死一、二塁の好機を作る。3番・出口 颯太(2年)が犠打を決めて一死二、三塁とチャンスを広めたが、4番・古蒔 宏暉(3年)が良い当たりのセンターフライ、5番・弓庭 功騎(2年)がレフトフライに倒れ、得点を奪うことができない。

 滋賀高島の先発・横井川 清生(2年)を完全に捉えた比叡山は4回裏にも7安打で6点を奪い、14点差とする。5回表は山本 昂生(3年)が無失点で締め、比叡山が5回コールド勝ちを収めた。

 4イニングで17安打14得点の猛攻を見せた比叡山。エースの桐山 倫太朗(3年)を温存しつつも無失点リレーと守りでも危なげないところを見せ、実力校らしい試合運びを見せた。この春は秋以上の結果も十分に臨めるだろう。

 秋は部員不足で出場辞退となった滋賀高島だが、この日は5人の1年生がベンチ入りし、初めてこの代で公式戦を行うことができた。シード校相手に実力の差を見せつけられたが、公式戦を経験できたことが、今のチームにとって大きな財産となったことだろう。今年は1、2年生で10人以上揃うことが確定しており、秋も出場する目途が立った。ここからじっくりと強化を進めてほしい。

(取材=馬場 遼

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.22

【愛知・全三河大会】三河地区の強豪・愛知産大三河が復活の兆し!豊川を下した安城も機動力は脅威

2024.05.23

春季関東大会でデビューしたスーパー1年生一覧!名将絶賛の専大松戸の強打者、侍ジャパンU-15代表右腕など14人がベンチ入り!

2024.05.22

【宮城】仙台育英は逆転勝ち、聖和学園が接戦を制して4強入り<春季県大会>

2024.05.22

【北信越】帝京長岡の右腕・茨木に注目!優勝候補は星稜、23日に抽選会

2024.05.22

【秋田】明桜と横手清陵がコールド勝ちで4強入り<春季大会>

2024.05.21

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.05.17

「野球部や高校部活動で、”民主主義”を実践するには?」――教育者・工藤勇一さん【『新しい高校野球のかたち』を考えるvol.5】

2024.05.20

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在31地区が決定、宮城では古川学園、仙台南、岩手では盛岡大附、秋田では秋田商などがシードを獲得

2024.05.19

【東海】中京大中京がコールド勝ちで17年ぶり、菰野は激戦を制して23年ぶりの決勝進出<春季地区大会>

2024.05.20

【春季京都府大会】センバツ出場の京都国際が春連覇!あえてベンチ外だった2年生左腕が14奪三振公式戦初完投

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.05.21

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.29

【岩手】盛岡中央、釜石、水沢が初戦を突破<春季地区予選>

2024.04.23

床反力を理解しよう【セルフコンディションニングお役立ち情報】

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?