立命館守山vs八幡商
立命館守山が八幡商相手に逆転勝ち！
9回表に逆転の適時二塁打を放った大西温太（立命館守山）
創部6年目の立命館守山が伝統校の八幡商相手に逆転勝利を収めた。
立命館守山の先発は捕手から転向して間もない北村怜士（3年）。130キロ台のストレートを中心にテンポよく相手打線を抑え込んでいく。
すると4回表、安打と盗塁で二死二塁のチャンスを作ると、7番・寺阪茉南（3年）がライトに適時二塁打を放ち、1点を先制する。
対する八幡商も先発の松田寿翔来（3年）が丁寧な投球を見せ、追加点は与えない。援護したい打線は5回裏に二死三塁から2番・日向駿（3年）の適時内野安打でまず同点とすると、6回裏には一死一、三塁から7番・北川敦也（2年）がスクイズを決め、勝ち越しに成功した。
1点を追う展開となった立命館守山は9回表に連打と内野ゴロで一死二、三塁のチャンスを作ると、ここまで2安打を放っている1番・大西温太（2年）がレフト線に2点適時二塁打を放ち、逆転に成功。その裏には二死二、三塁と一打逆転のサヨナラのピンチを招いたが、最後は二塁手の花田泰希（3年）が華麗な守備を見せ、辛くも逃げ切った。
立命館守山は一昨年秋の近畿大会に出場した時の主力が多く残っている。センターラインを中心に守備は安定しており、打線が繋がれば、今年も上位レベルの力はありそうだ。
八幡商は2001年から指揮を執ってきた池川準人前監督が4月から大津清陵の教頭となった影響で、昨年度まで部長を務めていたOBの小川健太監督が新たに就任した。初陣を白星で飾ることができなかったが、伝統の手堅い野球は健在。2011年夏を最後に甲子園から遠ざかっているが、新監督の下で強豪復活となるだろうか。
（取材＝馬場 遼）
