試合レポート

高知vs高知追手前

2020.08.20

森木 大智(高知2年)エースナンバー背負い順調発進!

高知vs高知追手前 | 高校野球ドットコム
先発5回1安打無四球7奪三振の最速150キロ右腕・森木大智(2年)

 新チーム発足後すぐの8月10日(月)に行われた練習試合・高知商戦でついに高校初となる「150キロ」をマークした高知・森木 大智(2年・右投右打・184センチ85キロ・高知中出身)。しかしながら1年夏以来となるエースナンバーを背負い、最終学年最初の公式戦に臨んだこの試合では、春先から取り組んでいる「力感なく投げる」の理想形を3球団が詰め掛けたNPBスカウト陣の前で見せ付けた。

 高知追手前打線に対し5回を投げて無失点。その内容は打者16人に50球を投げ1安打無四球・毎回の7奪三振。かつスカウトのスピードガンで最速148キロ・常時145キロ前後をマークしたストレートから130キロ程度のスライダー。120キロ台と100キロ台の2種類のカーブ。「打者の芯をずらすのに有効だった」130キロ中盤のカットボールはいずれも高精度。

 これには「1年ぶり以上の公式戦にもかかわらず、落ち着いて投げられていた」と濵口 佳久監督も高評価を与えれば、スカウト陣からも「力感がない中で146・147キロを出せている。球質もよくなっているし順調」という声が出ていた。

 最速150キロ越えを果たした中学時代の盟友・関戸 康介大阪桐蔭2年)らの活躍にも「負けていられないとは思いますけど、そこで慌てずできることをすることが大事」とあくまで冷静に物事を運ぼうとする森木。

 チームとしての秋の目標「センバツ出場と負けずに明治神宮大会に行く」を目指しつつ、個のレベルアップを期す彼には春夏全国制覇を果たした高知中時代同様「勝利のために」背負う「1」の文字がやはりよく似合う。

(レポート=寺下 友徳

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.18

【秋田】明桜がサヨナラ、鹿角は逆転勝ちで8強進出、夏のシードを獲得<春季大会>

2024.05.18

【岩手】一関二、盛岡誠桜などが初戦を突破<春季大会>

2024.05.18

【関東】昌平・山根が2発5打点、東海大相模・4番金本が2ランなどで初戦を快勝、東海大菅生は山梨学院を完封<春季地区大会>

2024.05.18

【長崎】長崎西、島原中央などが初戦を突破<NHK杯地区予選>

2024.05.18

【春季関東大会】白鴎大足利・昆野が最速152キロを計測!前橋商の剛腕・清水はまさかの5失点…。チームもコールド負け!

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.13

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在29地区が決定、愛媛の第1シードは松山商

2024.05.14

大阪体育大の新入生に兵庫大会8強の145キロ右腕、金光大阪の1番センター、近大附の4番打者など関西地区の主力が入部!

2024.05.17

「野球部や高校部活動で、”民主主義”を実践するには?」――教育者・工藤勇一さん【『新しい高校野球のかたち』を考えるvol.5】

2024.05.16

【宮城】仙台一、東北、柴田、東陵がコールド発進<春季県大会>

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?