News

19年目の大ベテラン・栗山巧(育英出身)と中村剛也(大阪桐蔭出身)の83年世代の同期はあと8人

2020.07.21

19年目の大ベテラン・栗山巧(育英出身)と中村剛也(大阪桐蔭出身)の83年世代の同期はあと8人 | 高校野球ドットコム
栗山巧(左)、中村剛也(右)

 パ・リーグ3連覇を目指す西武の栗山巧が開幕から結果を残している。7月18日終了時点で打率.329はパ・リーグ5位。チーム内ではもちろんトップ。2011年以来9年ぶりの打率3割だけでなく、首位打者争いにも加わってい来そうな勢いだ。

 また、2000本安打まで残り150本となっており、今シーズン中は難しくとも、この調子で行けば、来シーズン中には球団生え抜き野手としては史上初の名球会入りも現実味を帯びてくる。

 その栗山と同期入団、同学年の中村剛也も存在感を発揮している。昨シーズン打点王に輝いた中村は、今シーズンも主に6番でスタメン出場。ここまでチーム2位タイとなる3本塁打を放ち、OPS(出塁率+長打率で表される指標).837と森友哉外崎修汰よりも高水準をキープしている。

 そんな栗山と中村のふたりは2001年のドラフト会議で指名され西武へと入団した19年目の大ベテラン。西武の同期入団を見ると自由獲得枠の細川亨(現ロッテ)、2巡目で中村、4巡目が栗山、そして5巡目が竹内和也(すでに引退)となっている。

 19年前のドラフト会議ではあるが、西武が指名した4人のうち、なんと3人が今シーズンもNPBでプレーしているのである。なおかつ栗山と中村のふたりは今シーズンもスタメンでの出場を続けており、紛れもない一軍戦力となっているのだから驚きだ。

 その他の球団を見ると、今シーズンもNPBでプレーしているのは石川雅規(ヤクルト自由獲得枠)、近藤一樹(現ヤクルト/近鉄7巡目)、大竹寛(現巨人/広島1巡目)、石原慶幸(広島4巡目)、山井大介(中日6巡目)と5人しかいない。

 西武をのぞくと、複数の指名選手が現役を続けているのは大竹と石原を指名した広島だけ。ただし、この年の広島はドラフト会議で9人を指名しており、西武の4人指名中3人が現役を続けているのとは少し状況が異なる。

 また、栗山と中村ぞのぞくと現時点で一軍に登録されているのは大竹ただひとり。石川や近藤は開幕一軍だったものの、思うような投球ができず登録抹消中。石原は1試合のみの出場にとどまり、細川と山井は一軍での出場機会は訪れていない。ここでも栗山と中村の凄さが際立っている。

 多くの同期入団選手たちが現役を引退し、第二、第三の人生を歩み始めている中、栗山と中村は一軍の戦力として奮闘している。今シーズンも怪我なく走り抜き、まだまだチーム、そしてプロ野球界を引っ張って欲しい。

<2001年ドラフト指名選手>
※2020年シーズンNPB所属

石川雅規秋田商→青山学院大→ヤクルト自由獲得枠)
近藤一樹日大三高→近鉄7巡目)
細川亨青森北高→青森大→西武自由獲得枠)
中村剛也大阪桐蔭高→西武2巡目)
栗山巧育英高→西武4巡目)
大竹寛浦和学院高→広島1巡目)
石原慶幸県立岐阜商→東北福祉大→広島4巡目)
山井大介(神戸弘陵学園高→奈良産業大→河合楽器→中日6巡目)

(記事:勝田聡

関連記事
史上5人目の40代での開幕投手 燕・石川雅規の原動力は「体の大きい人に負けたくない気持ち」
松坂大輔、藤川球児らメジャー帰りの投手が今季も健在!80年世代ドラ1の現在地
メジャーリーガー・平野佳寿に、熱男・松田宣浩を輩出!83年世代ドラ1の現在地

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.04.30

【春季栃木県大会】夏への布石が着々と成果を挙げた! 文星芸大附が堅い守備で完封勝利!ドラフト候補・堀江は最速146キロをマーク

2024.04.30

大阪大などに卒業生を輩出する進学校・三国丘  文武両道を地で行く公立校は打倒・強豪私学へ「何かしてやりたい」

2024.04.30

【北海道】昨秋優勝の旭川実と春季連覇中の旭川明成が初戦で激突!<春季全道大会支部予選組み合わせ>

2024.04.30

【岩手】宮古、高田、久慈、久慈東が県大会出場へ<春季地区予選>

2024.04.30

【春季愛知県大会】享栄がまとまりの良さを見せて、豊川に完封勝利で決勝進出

2024.04.29

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.26

今週末に慶應vs.横浜など好カード目白押し!春季神奈川大会準々決勝 「絶対見逃せない注目選手たち」!

2024.04.26

古豪・仙台商が41年ぶりの聖地目指す! 「仙台育英撃破」を見て入部した”黄金世代”が最上級生に【野球部訪問】

2024.04.28

【広島】広陵、崇徳、尾道、山陽などが8強入りし夏のシード獲得、広島商は夏ノーシード<春季県大会>

2024.04.28

【岡山】関西が創志学園に0封勝ちして4強入り<春季県大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.21

【兵庫】須磨翔風がコールドで8強入り<春季県大会>

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>

2024.04.29

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける