試合レポート

乙訓vs西乙訓

2020.07.12

乙訓がコールドで初戦突破

 乙訓の先発はエースの林翔大(3年)ではなく、背番号10の左腕・浅野虎之介(3年)。浅野は打たせて取る投球で、三振0ながら、3回をパーフェクトに抑えてみせる。

 浅野を援護したい打線は2回裏、連打で無死一、三塁とすると、7番・越智健心(3年)の右犠飛で先制点を挙げる。さらに二死二塁から9番・鎌田颯記(3年)の左前適時打で追加点を奪った。3回には打線が繋がり、打者10人で5得点の猛攻。序盤で早くもワンサイドゲームに持ち込んだ。

 何とか流れを引き寄せたい西乙訓は4回表、二死から3番・仙波恵治(2年)がこの回からマウンドに上がった根市寛人(3年)からライト前にチーム初安打を放つ。続く萎羅悠人(2年)が死球で出塁し、一、二塁のチャンスを作ったが、5番の東原寛佳(1年)が三振に倒れて、得点を奪うことができない。

 乙訓は4回裏に二死満塁から代打の富山直樹(3年)がセンター左に3点適時二塁打を放ち、リードを10点に広げる。最後は3番手の泉連(3年)が締め、乙訓が5回コールドで初戦を突破した。

 「色んな子も出せましたし、今まで頑張ってきた子らがゲームに出て活躍してくれたので、嬉しかったですね」と試合を振り返る市川靖久監督。ベンチ入りは全員3年生で固め、前半で点差がひたいたこともあり、15人の選手を起用することができた。

 3年生だけで34人もいる大所帯の乙訓では8人がサポートに回り、残りの26人が選手として活動している。今大会では試合ごとにベンチ入りのメンバーを入れ替えることができるため、勝ち進むことで多くの3年生がベンチに入ることができる。そのためにも次戦にも勝利し、決勝にコマを進めたいところだ。

 部員15人の西乙訓は立ち上がりこそ善戦したが、徐々に地力の差を見せつけられた。バッテリーや4番など軸になる選手は残るため、秋以降の活躍に期待したい。

(記事=馬場 遼

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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