2020年夏の注目投手の球速ランキング!独自でピックアップした選手を徹底解説!
夏の甲子園の開催判断は5月20日に決まる。今回は高校野球ドットコム編集部の独自基準で選んだ球速ベスト10を紹介。地域をバランスよく選出し、北海道、東北、関東、東海、北信越、中四国、九州から1人ずつ選んでいる。
ベスト10を紹介!!
1位に輝いた中森俊介(明石商)
【146キロ】
寺西 成騎(星稜)
北嶋 洸太(駒大苫小牧)
まず寺西は中学時代に、軟式U-15代表に選ばれ、優勝に貢献。星稜入学後は1年夏に甲子園を経験し、最速143キロを計測。ただ苦しい時期は2年秋は主力投手として活躍し、7試合に登板し、32イニング、44奪三振、防御率1.13と好成績を記録。林監督からも期待は高い。
北嶋は145キロ前後の速球とスライダーを武器にする右腕。2年春に全道大会優勝に導いた好投手だ。
【147キロ】
松本隆之介(横浜)
川瀬 堅斗(大分商)
内田 悠太(大手前高松)
松本は戸塚ボーイズ時代から注目を浴びてきた大型左腕。140キロ後半の速球、切れのあるスライダー、カーブ、チェンジアップはいずれも一級品。夏の大会が無事に開催され、全国大会に出場できるようになれば、一気に評価を挙がる可能性を持っている。
川瀬は最速147キロの速球と縦割れのカーブを武器にする本格派。4月14日から練習を再開。体のキレを取り戻すことをテーマに練習に取り組み、「右のナンバーワン投手である中森に負けない活躍を見せたい」と意気込んでいる。
内田も昨秋147キロを計測した本格派右腕。フォームの土台もよく、膝下に決まるスライダーが絶品の本格派右腕だ。
【148キロ】
小林樹斗(智弁和歌山)
高田 琢登(静岡商)
小林は昨夏の甲子園の米子東戦で最速148キロを計測。伸びのある快速球は空振りが奪え、スプリットも落差も素晴らしく、練習を視察するスカウトも多い。
高田は140キロ後半の速球、スライダー、カーブ、チェンジアップの精度も高く、今年の高校生左腕では1、2を争う逸材。今年のドラフト市場の鍵を握る逸材。
【150キロ】
高橋宏斗(中京大中京)
菊地 竜雅(常総学院)
高橋は昨年の明治神宮大会で大きく評価を挙げた大型右腕だ。今年1月の取材時でも投球練習を見させていただいたが、重量感のある豪速球、キレキレのスライダー、ツーシームは素晴らしいキレがあった。今年の高校生を代表する右腕であることは間違いない。
菊地は昨夏、最速150キロを計測。角度ある速球とスライダーをコンビネーションにする大型右腕で、この1年で投球術を磨いていけば、十分に高卒プロも狙える逸材だ。
ストレート、変化球の精度ともに一級品で、場数を踏んでいるだけあって、不調でもしっかりと投球ができる。151キロを計測した八戸学院光星戦では狭間監督の中でもベストピッチングのようだ。
今、練習を自粛しているチームも多く、夏の大会も不透明だ。それでも高校3年生になって一気に球速を高める投手は非常に多い。
ぜひワクワクするような速球投手が多く現れることを期待したい。
(文=河嶋 宗一)
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