News

大卒が圧倒的!過去5年の開幕投手たちの出身カテゴリーランキング

2020.03.18

 開幕時期が4月10日以降へと延期になったプロ野球。各チームの開幕投手の話題も多く上がるようになっていたが、いったん仕切り直しとなってしまった恰好だ。しかし、我々ファンにとって開幕が待ち遠しいのは変わらない。お楽しみは少し先にお預けとなってしまったが、せっかくなので開幕にまつわるデータを見ていこう。

 今回は過去5年分の12球団の開幕投手が、どのカテゴリーからプロ入りを果たしたのかに注目してみた。

圧倒的に多い大卒投手

大卒が圧倒的!過去5年の開幕投手たちの出身カテゴリーランキング | 高校野球ドットコム
菅野智之投手

  2015~2019年の5年間、計37名の投手が60回開幕投手を務めてきた。その顔触れには今永昇太(DeNA)や有原航平(日本ハム)、山岡泰輔(オリックス)など、各チームのエースたちが並ぶ。彼らの出身カテゴリーごとに見た結果が下記の表だ。

大卒が圧倒的!過去5年の開幕投手たちの出身カテゴリーランキング | 高校野球ドットコム
 

 37名・60回のうち、大卒が14名・23回と他のカテゴリーを圧倒している。ついで高卒が8名・15回、外国人投手が6名・11回、大卒社会人が5名・5回、高卒社会人が4名・6回という結果だった。

 各カテゴリーの代表的な投手は下記の通り。

高卒
涌井秀章横浜・ロッテ) 4回
菊池雄星花巻東・西武) 3回

高卒社会人
金子千尋(トヨタ自動車・オリックス) 2回
山岡泰輔(東京ガス・オリックス) 1回

大卒
菅野智之(東海大・巨人) 4回
則本昂大(三重中京大・楽天) 3回

大卒社会人
牧田和久(日本通運・西武) 1回
石川歩(東京ガス・ロッテ) 1回

 今回の調査では大卒投手の割合が多くなったが、これは高卒投手のメジャー移籍も要因があるだろう。この5年間で開幕投手を務めた投手の中でも菊池雄星(現マリナーズ)や、大谷翔平(エンジェルス)、前田健太(ツインズ)など、NPBにいれば開幕投手を務めていたであろう選手ばかりだ。

 当たり前と言えば当たり前だが、高卒でプロ入りしエース級へと成長した投手たちは、FAやポスティングでの移籍が多くなり、日本で開幕投手を務める回数は減っていく。近年はポスティングでの海外移籍を認めるケースも増えてきており、長く活躍してもらいたいと考えるチームは、いかに戦力を保って行くかも大きなテーマとなっている。

 今回の調査で高卒の開幕投手は8名いたが、うち5名はメジャーリーグ・他球団へと移籍している。所属にいるのは、今や日本のエースへと成長した千賀滉大(ソフトバンク)、今季で9年目を迎える上沢直之(日本ハム)と、5年目の小笠原慎之介(中日)のみだ。彼らも今後、FAなどでの移籍が十分考えられる投手たちである。

 これらのことからも、長くチームで活躍してもらいたいエース級を獲得するのであれば、大卒投手をドラフト指名するのが効率的と言えるかもしれない。

関連記事
「ゾーンに入った」と鳥谷敬が語る忘れられない台湾戦!集中力を保つ秘訣を一問一答
鳥谷敬選手がおすすめする体幹トレーニングを紹介
鳥谷敬選手が実践する集中力を高める方法

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.12

学法石川の好捕手・大栄利哉が交流戦で復帰! 実力は攻守ともに世代トップクラス!身長200センチ右腕を攻略し、完封勝利!

2024.05.12

【春季新潟県大会】プロ注目右腕・茨木佑太が完封!元プロの芝草監督は素材、メンタル面も絶賛!

2024.05.12

プロ注目の200cm右腕・菊地ハルン(千葉学芸)がセンバツ出場校との交流戦でまさかの7失点…夏までの課題は?

2024.05.12

【春季京都大会】センバツベンチ外の西村がサヨナラ打!新戦力の台頭目立つ京都外大西が4強進出

2024.05.12

【奈良】天理が決勝最多18得点で圧勝!13年ぶりに春の頂点に<春季大会>

2024.05.08

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.11

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在28地区が決定、長野では松商学園がノーシードに

2024.05.07

【鹿児島】神村学園は昨秋4強の鶴丸と初戦で対戦<NHK旗組み合わせ>

2024.05.07

【山陰】益田東と米子松蔭、鳥取城北が石見智翠館と対戦<春季大会組み合わせ>

2024.05.07

【北海道】函館大有斗、武修館などが初戦を突破<春季全道大会支部予選>

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>