第175回 阪神タイガース 鳥谷 敬選手 【前編】2014年03月08日

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【目次】
[1]WBC台湾戦9回盗塁の真相
[2]体幹を鍛えるオススメのトレーニングとは???

 言わずと知れた、阪神タイガースのキャプテン、鳥谷 敬選手。打撃、守備、走塁と全てを高いレベルでオールマイティにこなすその姿に憧れ、目標とする球児も多いのではないでしょうか。WBCでチームを救ったあの盗塁はどうしてできたのか?4度のベストナインを獲得したプレーを生み出すトレーニング方法、意識付けとは?たっぷりお話を伺ってきました。

WBC台湾戦9回盗塁の真相

――鳥谷選手と言えばWBCの台湾戦、9回での盗塁が印象に残っているファンが多いと思います。あの場面で判断が出来るための集中力って、どう身に付ければいいんでしょうか。なかなかスタートが切れないという選手が多いと思います。

阪神タイガース 鳥谷 敬選手

鳥谷 敬選手(以下「鳥谷」) スタートを切る練習もですけど、自分がスタートを切るための条件を決めておくということが必要です。あの場面は、相手の台湾の抑えピッチャーが、牽制は1回しかなくて、しかもクイックが早くないというのが最初の段階でわかっていたので、そのクイックを待っていた。走りやすい条件を自分で作って行くんです。何もない状態で行くのはすごく勇気が要るので、走るための条件を自分で一つか二つ作っておく。それをクリアしたときに行こう、というのを先に決めておくと、スタートが切りやすいと思います。

――シーズンでも4年連続2ケタ盗塁を決められているのですが、どうしたらスピードを維持できるプレーヤーになれるのでしょう。走ることへの自信はあるんでしょうか。

鳥谷 そんなにバンバン走れるというタイプではないんですけど、つながれば走るという感じですね。
 特別大きいのを打つとかは無いので、全部バランスよく、守備も盗塁もすべてやらないといけないので、そういう部分ではスピードは重要。

どの部門においても大切にしていかないといけない部分ですから、体重の管理もします。ポジションが変われば体型も変わりますしね。一番(スピードが)求められるショートというポジションにいますし、プロで何年もやってくる中で大事だなと感じている部分でもあります。

――スピードというワードが一つ出てきましたが、鳥谷選手自身、スピードは自分の武器だと思っていますか?

鳥谷 そんなにすごいスピードがある方ではないです。足の速さもチームで1番2番、というわけでもないですし、投げるのもそこまで速くない。でも、(スピードを)常に求めています。守りだったら、どうしたらよりアウトを取れるかと考えれば、打球を取ってからもっと速く投げられるようになればいい、とか。自分の能力だけでは補えない部分というのを練習や考える事をして変えていく。スピードに変えていく、ということをしていますね。

――スピードを加速させるというところでいうと、今、用具も色々な機能が付いたものが出ています。たとえばスパイクだったら鳥谷選手はどのような基準で選んでいるのでしょうか。

鳥谷 一番は履き心地。足の形に合うものが一番いいので、それが最初の条件になるんですけど、あとは軽さと、内野手なので左右の動きにも強い、対応できる、というものを選んでいますね。

阪神タイガース 鳥谷 敬選手

――今シーズン履くスパイクは、昨シーズンとは違いますか?

鳥谷 そうですね。僕は、毎年足のサイズを測って、スパイクの調整をしています。このキャンプの期間というのは微調整をしてもらいながら、自分が一番走りやすいものを相談しながら作ってもらっている感じなので、まだ調整中という段階です。今はナイキのスパイクを履いていますが、年々軽くなっていますし、僕の要望に対して色々応えてくれるので、そういう意味ではありがたいですね。

――デザインにはこだわりますか?

鳥谷 本当はこだわりたいんですけど、色は自分の好きなものを選べないこともあるので。でもナイキのスパイクはやっぱり同じロゴが入るのでも、ちょっと他と違うところに入ったりしているので、そういうところでは気に入っていますね。

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プロフィール

鳥谷敬
鳥谷敬
  • 生年月日:1981年6月26日
  • 出身地:東京都東村山市
  • 聖望学園高等学校-早稲田大学-阪神タイガース
  • 高校時代は聖望学園で3年夏に選手権大会出場。早稲田大学進学後は2年春で三冠王、4年秋には2度目の首位打者を獲得した。そして03年ドラフト自由獲得枠で阪神タイガースに入団。プロ入り後、日本プロ野球の遊撃手で史上唯一シーズン100打点を記録するなど、ますますチームの要として活躍が期待されている。
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