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アジアウインターリーグで活躍を見せた投手たち 来季は飛躍なるか?【NPB編】

2019.12.16

アジアウインターリーグで活躍を見せた投手たち 来季は飛躍なるか?【NPB編】 | 高校野球ドットコム
左から尾形崇斗、日隈ジュリアス、古谷優人

 

 11月23日から開幕した2019年のアジアウインターリーグはJABA選抜が優勝を収めた。今回の大会で、活躍を収めたNPBの若手選手を紹介したい。まずは投手編だ。

 来年高卒6年目を迎える左腕・笠谷俊介(福岡ソフトバンク 大分商出身)は防御率2.12の活躍。WHIPは出場投手トップの0.94、17回を投げ20奪三振と活躍。今季は一軍登板2試合に終わり、巻き返しに期待がかかる。そして来季3年目を迎える伊藤翔(埼玉西武ライオンズ 横芝敬愛出身)も防御率2.14とまずまずの成績だ。伊藤は来季、結果を残さないと厳しい立場だけに、2年目の反省を生かし、3年目の飛躍を期待したい。

 そして伊藤と同世代の福岡ソフトバンクの古谷優人(江陵出身)は19.2回を投げ、21奪三振、防御率1.37の好投。最速156キロをマークするなど格の違いを見せた。速球、切れ味鋭いスライダーは一軍レベルなだけに安定感のあるピッチングができるかが課題となりそうだ。

 福岡ソフトバンクの2年目・尾形崇斗学法石川出身)は10試合で防御率0.77、11.2回を投げて、23奪三振。リリーフながら全体4位タイと圧巻の内容だった。尾形の場合、技術力の高さを感じさせる投球フォームから伸びのある140キロ後半のストレート、キレのある変化球で次々と三振を奪う。このままいけば、支配下枠登録選手も十分にあり得る内容だった。

 支配下登録選手を目指す日隈ジュリアス高知中央出身)は5試合、15回を投げ、11奪三振、防御率0.60、3四球と抜群の安定感を発揮した。制球力も向上が見られ、来季のキャンプでも成長した姿を見せることができるか。

来年高卒5年目を迎える原嵩(千葉ロッテ 専大松戸出身)も4試合で、防御率2.87と好投を見せた。

 ウインターリーグの活躍から翌年の活躍につなげた投手といえば、阪神の岩貞祐太必由館出身)。岩貞は2015年にウインターリーグを経験し、投手部門でMVPを獲得し、2016年に10勝につなげた。また、2016年、アジアウインターリーグを経験した東京ヤクルト・原樹理東洋大姫路出身)も、翌年、ローテーション入りにつなげた。

 NPBの一軍ははるかにレベルが高いので、活躍に直結するとは限らないが、今回の経験をプラスにできるかはオフ、キャンプの取り組みにかかっている。

(記事=河嶋 宗一

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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