山田哲人が復調!履正社高校OBの日本代表選手は?
11月16日に行われたプレミア12スーパーラウンド日本代表対韓国代表の試合。日本代表は10-8で韓国代表に勝利し、1位で決勝進出を決めた。その試合で復調の兆しを見せたのが「1番・一塁」で出場した山田哲人(ヤクルト)である。
山田はシーズンとは違う一塁守備の影響からなのか、試合前の時点で打率.071と絶不調。ここまでなかなかチームに貢献できずにいた。しかし、この韓国戦では得点には結びつかなかったものの、初回に二塁打を放つ幸先の良いスタート。3回には犠飛で1打点。5回には1死二塁から適時二塁打を放ち、貴重な追加点を叩き出している。
山田哲人(ヤクルト)
この試合で山田は3打数2安打と結果を残し打率.176とした。山田本来の実力からすれば物足りないのは事実だが、上昇気流に乗ったのは明るい材料だろう。
さて、そんな山田は履正社高校出身である。履正社高校は大阪府、いや全国の高校野球を大阪桐蔭高校と一緒に引っ張っていると言っても過言ではない強豪校だ。
しかし、ライバルである大阪桐蔭高校からは多くの日本代表選手が送り込まれているのに対し、履正社高校はまだまだ少ない。
現時点でワールド・ベースボール・クラシック(以下、WBC)やプレミア12といった主要大会に出場を果たした履正社高校OBは山田ひとりだけ。T-岡田(オリックス)も日本代表に招集された経験はあるが、テストマッチだった。
一方の大阪桐蔭高校は今回も浅村栄斗(楽天)が招集されており、2017年に行われた第4回WBCでも藤浪晋太郎(阪神)、中田翔(日本ハム)、平田良介(中日)の3人がメンバー入り。その他にも中村剛也(西武)や西岡剛(BC栃木)らもプレミア12やWBCで日本代表に選出されていた。
さらには主要大会への出場こそないが、森友哉(西武)も控えている。もちろんプロ入りした人数が違うということもあるが、多くの選手を日本代表に送り込んできたのは一目瞭然だろう。
はたして、履正社高校OBで山田に続いて日本代表に選ばれる選手は誕生するだろうか。2018年に行われたWBSC U-23ワールドカップでMVPを受賞した安田尚憲(ロッテ)やスラッガー候補の中山翔太(ヤクルト)が続いていくことを期待したい。
【履正社高校OB】
※2019年シーズンNPB所属
T-岡田(オリックス)
岸田護(オリックス)※2019年シーズンで引退
山田哲人(ヤクルト)
宮本丈(ヤクルト)
中山翔太(ヤクルト)
寺島成輝(ヤクルト)
坂本誠志郎(阪神)
安田尚憲(ロッテ)
(記事:勝田 聡)