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【都大会準決勝展望】帝京vs創価は激戦必至!都立城東は昨秋優勝の国士舘にどんな戦いを見せるのか?

2019.11.08

  高校の部で神宮大会出場は東京都を残すのみ。東京都は度重なる雨天順延に悩まされ、幾度も日程変更を行い、平日に試合が組み込まれるなど苦労の跡が見えた。

 そんな東京都大会も9日に準決勝が開催される。今回は準決勝の展望を見ていきたい。

■開催期間:2019年10月14日~11月10日(予定)
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第1試合 創価vs帝京

【都大会準決勝展望】帝京vs創価は激戦必至!都立城東は昨秋優勝の国士舘にどんな戦いを見せるのか? | 高校野球ドットコム
帝京・加田拓哉と創価・森畑侑大

今年の帝京は強打と堅守がウリのチーム。[stadium]神宮第二[/stadium]ラストゲームとなった日大三に勝利し勢いに乗っている。

 まず投手陣では左腕エース・田代涼太、技巧派右腕・柳沼勇輝の2人が軸となり、打たせて取る投球を得意とする。打線はチーム打率.327、5本塁打を誇る強力打線。打線の中心は打率.385、1本塁打の主将・加田拓哉、打率.455の小松涼馬の2人がカギとなりそう。また今年は加田主将を中心にチームをまとめてきた。加田主将はピンチに強いチームになっていると手ごたえを感じている。

 一方、創価は投打ともに実力ある選手が揃った。最速145キロ右腕のエース・森畑 侑大は3試合23回を投げ、19奪三振、防御率1.57と抜群の安定感を誇る。

 打線は2本塁打、チーム打率.405を高打率を誇り、俊足の1番・島本康平、投打でセンスが優れる石坂大河、抜群の守備範囲を誇る都内屈指の遊撃手・谷藤大二郎と能力が高い選手をそろえる。接戦にも強く、後半で突き放す試合運びを見せてきた。この夏は決勝戦で敗退。エース・森畑、河合 圭聖主将はリベンジに燃えている。

【都大会準決勝展望】帝京vs創価は激戦必至!都立城東は昨秋優勝の国士舘にどんな戦いを見せるのか? | 高校野球ドットコムコメント

帝京加田 拓哉主将(2年・外野手)
 「今年は打撃の数は減ったのですが、捉えることを意識してやってきました。やはりピンチの場面で言い合える関係なので、ピンチに強い自分が出てきていると思います」

創価河合 圭聖主将(2年・内野手)
 「やはりいつも通り、焦らずに自分たちの戦いをしたいと思います。苦しい展開は上の大会(準決勝)にいけば予想されますが、それでも自分たちの野球を貫いて今年の夏の借りを晴らしたいと思います」

創価森畑 侑大(2年・投手・右投右打・183センチ73キロ)
「今年の夏、3年生が果たせなかった[stadium]甲子園[/stadium]という夢。その悔しさの借りを返すつもりで[stadium]神宮[/stadium]で戦っていきたいと思います」

[page_break:第2試合 都立城東vs国士舘]

第2試合 都立城東vs国士舘

【都大会準決勝展望】帝京vs創価は激戦必至!都立城東は昨秋優勝の国士舘にどんな戦いを見せるのか? | 高校野球ドットコム
国士舘・中西 健登と都立城東・林 平太郎

 都立唯一のベスト4入りを果たした都立城東。その原動力は1年生エースの林 平太郎。なんと26.2回を投げて自責点1。防御率0.34はベスト4チームの主力投手では断トツの防御率である。その林は110キロ前半の直球とスライダー、カーブを駆使する技巧派左腕だ。打線では4番・千野 亜真汰が今大会12打数5安打、1本塁打4打点の活躍を見せている。チーム打率.246とやや低いが、ここ一番で魅せる集中打が怖いチームだ。準決勝へ向けてエースの林は「自分にとって初めての大会なので、[stadium]神宮[/stadium]の舞台で投げられるのはワクワクの気持ちが大きいです」と[stadium]神宮球場[/stadium]で投げられるのを心待ちにしている。

 昨秋優勝の国士舘も順当に勝ち上がってきた。チーム打率.353と高打率を残しており、昨年の経験者である大型遊撃手・鎌田 州真、左のスラッガー・黒澤 孟朗、大型捕手・吉田健吾だけではなく、打率.615の3番・清水武蔵など打力が高い選手が揃っている。

 エース・中西 健登は右サイドから120キロ後半の速球、スライダー、チェンジアップを駆使する技巧派。ここまで防御率1.78と安定感も抜群だ。中西は準決勝へ向けて「自分は最少失点で切り抜けて、全部投げ切るつもりで頑張ります」とエースとして意地を見せる。

 試合は両エースのピッチング次第。都立城東の林が国士舘打線がどこまで持ちこたえることができるか。国士舘も32得点に対し、19失点と失点が多いので、序盤の試合運び次第では点の取り合いが予想される。いずれにしろ熱戦が期待できそうだ。

■開催期間:2019年10月26日~11月3日(予定)
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記事=河嶋 宗一

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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