多摩大聖ヶ丘時代に通算38発を放ったソフトバンク・福田秀平がFA宣言
25日、福岡ソフトバンクホークスの福田秀平外野手がフリーエージェント(FA)宣言を行使した。人的補償の必要がないCランクの福田には複数球団が興味を示しており、争奪戦となりそうだ。
高校通算38発を放った平成生まれ初のドラ1選手
多摩大聖ヶ丘(東京)からプロ入り13年目の福田は、高校時代には通算38発を放ったスラッガーでもあった。横浜市の軟式野球チーム・藤が丘ファイヤーズで野球を始めた福田。中学時代には硬式の世田谷ボーイズで活躍した。
高校は甲子園出場経験のない多摩大聖ヶ丘に進学すると、1年春から内野のレギュラーに定着した。3番打者として臨んだ3年夏の西東京大会では、シード校として2回戦から登場。都立大泉にコールド勝ちを収めると、3回戦で八王子との接戦を制し、4回戦では明大中野八王子に粘り勝ち、準々決勝の専大付からサヨナラ勝ちと、ベスト4まで駒を進めた。
しかし、迎えた準決勝では序盤から日大三打線に押され、リードを許す展開。1対7の8回裏、高校通算38本目となる一発を放ち5点差に迫るも、9回に突き放され、2対10で敗戦。甲子園出場はならなかった。
同年秋のドラフト会議・高校生選択会議にて、ソフトバンクから1巡目指名を受け高校初のプロ入りを果たした。その後は2010年のデビューから通算で696試合に出場し、255安打、24本塁打、120打点、79盗塁という成績を残している。選手層の厚いソフトバンクにあって、プロ入り後13年間で規定打席到達はないものの、勝負強い打撃、広い守備範囲、走塁と出番を問わず活躍を見せてきた。
ホークスへの愛着を語る一方で、大勝負に出たい気持ちもある。早生まれの福田は、野手としては平成生まれ初のドラフト1位指名選手でもある。そんな福田が13年をかけて手にしたFA権。今後の展開に注目が集まる。
記事=林 龍也