Column

底知れぬポテンシャルを持ったアスリート型プレイヤー!森 敬斗(桐蔭学園) 

2019.08.25

 今年の代表選手の中で、身体能力ではナンバーワンと呼べるのが森 敬斗桐蔭学園)だ。
 打撃では全身を上手に使ったフォームから長打を量産。遊撃守備では、深い位置からでもダイレクトスローできる強肩が大きな武器で、さらに二塁到達タイムは7秒前半を計測。走攻守においてポテンシャルの高さをみせる。

 森がブレイクしたのは昨秋の関東大会だ。初戦の常総学院戦で、逆転サヨナラ満塁弾を放ち勝利に導く。優勝した同大会では17打数7安打、3本塁打12打点、3盗塁を記録し、走攻守で躍動した。しかし、明治神宮大会でも、センバツでも初戦敗退と全国の舞台で悔しい思いをしてきた。それでも、選考委員は森の能力の高さを評価し、晴れてU18代表入りとなった。

 神奈川大会終了後、木製バットでの打撃練習を繰り返してきた森。U18合宿が始まってからは、石川昂弥東邦)のスイング軌道やバットの出し方を観察しながら、微調整を測ってきた。

 その成果は少しずつ出ており、駒澤大戦のオープン戦では右前安打を放ち、さらにホームラン性のファールを放つなど、木製バットでも長打を打てる技術が備わってきている。

 また現在、センターを任されている森は、オープン戦でセンターフライから飛び出した走者を逃さず、フォースアウトにしたり、シートノックでもセンターの守備位置からキャッチャーまでライナー性の返球を投げる強肩を披露した。

 森の身体能力は、世界一を狙う日本にとって大きな原動力となるだろう。

(記事=河嶋 宗一

底知れぬポテンシャルを持ったアスリート型プレイヤー!森 敬斗(桐蔭学園)  | 高校野球ドットコム関連記事はこちら!

佐々木朗希、奥川恭伸などが選出!侍ジャパンU-18代表20名の顔ぶれ

侍ジャパンU-18代表合宿がスタート!主将は坂下翔馬(智辯学園)に決定!
神宮で大きな宿題をもらった森敬斗(桐蔭学園)課題を乗り越え、甲子園でもスーパー森を

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.19

【東海】中京大中京がコールド勝ちで17年ぶり、菰野は激戦を制して23年ぶりの決勝進出<春季地区大会>

2024.05.20

【春季京都府大会】センバツ出場の京都国際が春連覇!あえてベンチ外だった2年生左腕が14奪三振公式戦初完投

2024.05.19

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在30地区が決定、青森では青森山田、八戸学院光星がシード獲得

2024.05.20

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在31地区が決定、宮城では古川学園、仙台南、岩手では盛岡大附、秋田では秋田商などがシードを獲得

2024.05.19

【宮崎】日章学園、富島、小林西などが初戦を突破<県選手権大会地区予選>

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.17

「野球部や高校部活動で、”民主主義”を実践するには?」――教育者・工藤勇一さん【『新しい高校野球のかたち』を考えるvol.5】

2024.05.14

大阪体育大の新入生に兵庫大会8強の145キロ右腕、金光大阪の1番センター、近大附の4番打者など関西地区の主力が入部!

2024.05.16

【宮城】仙台一、東北、柴田、東陵がコールド発進<春季県大会>

2024.05.19

【東海】中京大中京がコールド勝ちで17年ぶり、菰野は激戦を制して23年ぶりの決勝進出<春季地区大会>

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?