第829回 神宮で大きな宿題をもらった森敬斗(桐蔭学園)課題を乗り越え、甲子園でもスーパー森を2018年11月11日

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 久々の関東優勝を決め、復活傾向にある名門・桐蔭学園(神奈川)。その先頭に立つのが主将でショートストップの森 敬斗である。関東大会では3本塁打を放ったが、逆転サヨナラ満塁・先制3ラン・決勝2ランとすべて大事な場面で打っている。高い注目度を浴びて大会に臨んだが、悔しい結果に終わった。

自分の良いイメージができなかった



主将でショートストップの森敬斗(桐蔭学園)

 痛恨の試合だった。打っては無安打。守備でも失策を重ね、関東大会で見せたスーパー森はみられなかった。

 森は「自分の中で準備していたつもりだったんですけど、その準備が甘かった。」と肩を落とした。

 175センチ68キロとは思えないパワフルな打撃、俊敏な動きからの軽快な守備と強肩を生かしたスローイング。これはすべて試合前日のイメージトレーニングによって実現しているものだ。

 「試合前日までに相手のことを調べて、相手投手がどんな球を投げて、どんなコースを投げて、自分がどう打ち返すのかをイメージします。もちろん守備でもです。

 打撃について説明すると、良いイメージというのは、ホームランや遠くへ飛ばすことではなく、この場面で自分はどう打つのかなど内容面を具体的にイメージすることなんですけど、関東大会まではそれができたことで、打てる球、打つべき球をとらえることができました。ただ今回の試合はあまりイメージができなかった」

 その予感は悪い方に動く。第1打席は森にとって打てるコースがきたものの、打ち損じてしまい凡退。その後も安打が出ることはなかった。

 守備では、神宮の人工芝に備え、転がり方、バウンドの跳ね方をイメージしながら試合に入ったが、思うようにいなかった。捕球ミス、送球ミスもあり、点を献上してしまった。

 「良い準備ができていなかったと思いますし、心構えなど中途半端なところが多かったから、ああいう結果になったと思います。落ち着いてプレーができていなかった」

 終始、反省ばかりだった。森だけではなく、桐蔭学園はアウトカウントの間違いなど、痛いミスが多かった。森は「球際の執念や一球一球のすべてが試合につながっているということをミーティングで話して、これからの冬に生かしていきたいと思います」

 これまでのパフォーマンスを見れば、打撃はしっかりとタイミングが取れたときはすさまじい打球を飛ばすし、守備では深い位置からでもさせる肩の強さがある。神宮大会でもアウトにできなかったが強肩は見せた。高い潜在能力を引き出すには、打撃、守備についてどれだけ突き詰めて強化できるか、どんな舞台でも対応できる準備力があるか。森 敬斗は一段階上へいくために大きな宿題を与えられたが、乗り越えることができるか。

 選抜でその成長を確かめてみたい。

 

取材=河嶋 宗一

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