【河嶋宗一のスカウティングメール】春のうっ憤を晴らす大活躍を。都内屈指の大型捕手・荻野魁也(岩倉)
年間300試合観ている高校野球ドットコムのスカウト部長こと河嶋宗一から、今週もスカウティングメールが届きましたよ。今週はどんな選手が、メガネの奥で鋭く光る河嶋の目に留まったのでしょう?
荻野魁也(岩倉)
高校野球ドットコムのスカウト部長・河嶋宗一です。毎週月曜に、この1週間で見つけた逸材を紹介していきます!宜しくお願い致します。
この土日は大阪大会の取材にいきました。大阪大会は4試合取材しましたが、いろいろな選手がみられ、また高いパフォーマンスが成り立つまでどんな考え、練習があって実現しているのか?それを取材できてとても収穫がありました。
月曜日は[stadium]神宮球場[/stadium]、[stadium]神宮第二[/stadium]球場で試合を行いました。神宮球場では岩倉vs東洋の試合を見られました。147キロ右腕・宮里優吾投手の成長ぶりがみられましたが、最も気になったのは正捕手の荻野魁也選手の成長ぶりです。
荻野選手を初めて見たのは東京代表を決めるセレクションでのことです。そこでみせた荻野選手のパフォーマンスは衝撃的でした。軽快なステップからとてつもない強肩。木製バットを使った打撃練習では本塁打級の打球を連発。練習だけでも全国レベルの選手と認識させられました。
しかし、今年の春季大会は出場辞退。「みんなとは春の悔しさを晴らすために取り組んできました」と日々の練習、練習試合に取り組んできました。自慢の長打力は健在で、高校通算31本塁打まで伸ばしました。
この試合、東洋の先発・羽田一輝投手の前になかなか点を挙げることができませんでした。羽田投手は179センチから右上手から120キロ前半の速球、スライダー、カーブを投げ分ける投手。突出とした球威、変化球はないのですが、「これといった特徴がないので、狙い球が絞りにくい投手だと思いました」
この試合では無安打に終わりましたが、第3打席のライトフライ、第4打席のレフトフライは良い当たりでした。荻野選手は「タイミングが早すぎました。現在の課題はタイミングの取り方なので、しっかりと修正していきたいです」
凡打に終わっても、鋭い打球を見せ、捕手としても1.9秒台のスローイングを見せ非凡な姿を見せてくれた。この夏は野球人生をかけた夏となります。
「まずはチームの勝利が第一優先です。でも自分にとっては野球人生がかかった夏。しっかりと結果を残していきたいと思います」
打撃、強肩など選手としてのポテンシャルの高さは都内屈指。春のうっ憤を晴らす大活躍を期待します。
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なお河嶋が土日に取材した記事はこちらとなります。
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