Column

センバツで2試合連続マルチヒットの福岡大真(筑陽学園)!フルスイングを貫く理由

2019.03.30

 今大会、初出場ながらベスト8入りを果たした筑陽学園。その中で最も当たりを見せているのが福岡 大真だ。センバツ2試合で計7打数4安打の活躍を見せている。そんな福岡の活躍ぶりを振り返る。

フルスイングにこだわる理由

センバツで2試合連続マルチヒットの福岡大真(筑陽学園)!フルスイングを貫く理由 | 高校野球ドットコム
福岡大真(筑陽学園)

 「自分は打席の時、あまり考えていません。来た球を打つ。それだけです!」
試合後の会見で語った福岡。その理由について聞くと、
「自分って考えすぎると打てないタイプなんですよね。ある程度、準備はしますけど、打席の中では考えすぎないようにしています」
つまり感性で打つタイプなのだろう。それでも速球、変化球に対し、柔軟に対応し強烈な打球を打ち返す福岡の打撃能力は抜きんでている。

 心がけているのはフルスイング。その領域に達したのは、フレッシュ・筑紫野ドリームズ時代だ。余計なことを考えずにフルスイングしたほうが結果も伴うことに気づいた。

 甲子園に入って日に日に調子を上げている。山梨学院の7回表の第3打席で二塁打を放ったが、「想像以上に飛んだ」と振り返り、8回表の第4打席の左前安打は「とにかく1点を取りたいという思いで打ちました」と強い気持ちが結果につながった。また守備では球際が強い守備を披露し、好プレーを連発。
「センターと話し合ったポジショニングがうまくいっている」と語る。天性でプレーしているように見えるが、どうすれば思い通りのプレーができるかを考えてプレーしている選手だといえるだろう。

これで初のベスト8。信じられない表情をしていた福岡。中学3年生の時、滑り止めで筑陽学園に合格し、佐賀の公立校を受験していた。結果は不合格となり、筑陽学園では一般生として入学した。メキメキと実力をつけ、今や不動のレギュラーだ。
「もしその学校に出場してれば甲子園に出ていないです。だから今でもここまで勝ち上がれたのは信じられないです」

 父は1994年の樟南の甲子園準優勝の福岡真一郎さん。父に負けないぐらいの全国での実績を残しつつある福岡大真。初出場ながら勢いが止まらない筑陽学園の起爆剤としてこれからもフルスイングを貫く。

取材=河嶋宗一

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.18

【秋田】明桜がサヨナラ、鹿角は逆転勝ちで8強進出、夏のシードを獲得<春季大会>

2024.05.19

【東海】中京大中京がコールド勝ちで17年ぶり、菰野は激戦を制して23年ぶりの決勝進出<春季地区大会>

2024.05.18

【岩手】一関二、盛岡誠桜などが初戦を突破<春季大会>

2024.05.18

【関東】昌平・山根が2発5打点、東海大相模・4番金本が2ランなどで初戦を快勝、東海大菅生は山梨学院を完封<春季地区大会>

2024.05.18

【長崎】長崎西、島原中央などが初戦を突破<NHK杯地区予選>

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.13

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在29地区が決定、愛媛の第1シードは松山商

2024.05.17

「野球部や高校部活動で、”民主主義”を実践するには?」――教育者・工藤勇一さん【『新しい高校野球のかたち』を考えるvol.5】

2024.05.14

大阪体育大の新入生に兵庫大会8強の145キロ右腕、金光大阪の1番センター、近大附の4番打者など関西地区の主力が入部!

2024.05.16

【宮城】仙台一、東北、柴田、東陵がコールド発進<春季県大会>

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?