Column

奈良展望 天理・智辯学園は再戦が実現するのか?高田商ブロックは最激戦区!!

2018.07.10

 今回、高校野球ドットコムの副編集長の河嶋宗一が近畿地区を担当し、デイリーニュースをお届けする松倉雄太さんと近畿地区についての展望を対談いたしました。奈良の対談の模様は動画で見ていただき、組み合わせ後の見どころについては本文で紹介します。

 天理奈良情報商奈良朱雀の勝者と対戦。天理はプロ注目の遊撃手・太田 椋はラストサマーでどんなパフォーマンスを見せるのか。また前後を打つ酒井大門などの強打者に注目。課題の投手力を強化し夏に向かいたい。

 同ブロックには、畝傍登美ヶ丘の実力校が集う。登美ヶ丘のエース・鷲尾昂哉は期待の速球派。長身を生かしたオーバーハンドから繰り出す直球は本物。ひざ元にぐっと伸びる直球は強豪校の打者でさえも打ち返すのは厳しい。さらにコンパクトなスイングから長打を量産する森岡優太も面白い存在だ。

 智辯学園は、西の京香芝の勝者と対戦。智辯学園は6試合15本塁打を放った強力打線を夏の大会でも発揮できるか。投手陣では140キロ左腕・伊原 陵人、140キロ台の速球と落差抜群のフォークで勝負する川釣 聖矢の快投に期待したい。

 橿原学院王寺工関西中央の勝者と対戦。関西中央は今年に入って公式戦では芳しい成績を残すことができていないが、夏へ向けて浮上するチームだけに怖い存在だ。

 また激しいブロックとなったのは二季連続準優勝の奈良高田商のブロックだ。奈良高田商は春の8強・御所実と昨秋3位で近畿大会出場の法隆寺国際の勝者と対戦。奈良高田商はエース・赤井 秀也は春未登板。夏を見据えて準備を重ねてきた。その準備が実るのか、試される。法隆寺国際は攻守全体を底上げしてきたが、やはりエース・柚留木 優太のピッチングが上位進出のカギとなりそう。御所実はこの春、奈良高田商と0対2と善戦を演じている。

 同ブロックには奈良奈良大附の実力校がひしめいており、初戦からハードな戦いが強いられそう。

 奈良を代表する智辯学園天理はうまくばらけ、順当に勝ち進めば準決勝で対戦する予定。ここが今年の奈良大会の最大の見どころとなりそう。智辯学園天理以外のブロックは激戦ブロック。勝ち進むごとに勢いをつけてファイナリストとなりたい。

文=河嶋宗一

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.13

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在29地区が決定、愛媛の第1シードは松山商

2024.05.14

大阪体育大の新入生に兵庫大会8強の145キロ右腕、金光大阪の1番センター、近大附の4番打者など関西地区の主力が入部!

2024.05.13

大阪桐蔭、山梨学院、慶應義塾…強豪校・名門校の昨年度卒業生はどの進路を歩んだのか?【卒業生進路一覧】

2024.05.14

【春季東京都大会総括】日大三、二松学舎大附など強豪校がノーシードの波乱! 新基準バットでも9本塁打の帝京が驚異の打力で王者に

2024.05.13

【北海道】帯広大谷、遠軽、函館大柏稜が全道大会出場へ<春季全道大会支部予選>

2024.05.08

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.13

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在29地区が決定、愛媛の第1シードは松山商

2024.05.14

大阪体育大の新入生に兵庫大会8強の145キロ右腕、金光大阪の1番センター、近大附の4番打者など関西地区の主力が入部!

2024.05.09

プロスカウトは190センチ超の大型投手、遊撃手、150キロ超右腕に熱視線!この春、浮上した逸材は?【ドラフト候補リスト・春季大会最新版】

2024.05.09

【熊本】九州学院は城北と文徳の勝者と対戦<NHK旗組み合わせ>

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?