Column

白山高等学校(三重)

2018.02.21


白山高校野球部

最後はみんなで笑うために

■秋は強豪を相手にクロスゲームを展開
  三重県津市に所在する三重県立三重白山高等学校。1959年に開校し、2018年に開校60周年の節目を迎える。現在、普通科と情報コミュニケーション科の二つの学科を設置。野球部は昨秋、地区予選を勝ち抜き県大会に出場。3回戦でいなべ総合に5-4で敗れたものの、終盤までもつれるクロスゲームを展開した。最終的に県大会準優勝、東海大会出場を果たした強豪相手に食らいつくなかで得た自信と浮かび上がった課題を胸に冬の練習に取り組んでいる。

■野球部の紹介

 現在2年生13名、1年生19名の計32名が在籍。3年生は3名しかいなかったこともあり、「新チームになったとき比較的スムーズにスタートを切れたと思います」と辻 宏樹主将は振り返る。野球部専用グラウンドを有し、他の部活に気兼ねなく練習に打ち込める環境面も整っている。

■秋季大会を振り返って

 秋季大会3回戦のいなべ総合戦では前半リードを奪いながらも、徐々に点差を詰められ、9回サヨナラ負けを喫した。「前半3回までは、リードしていて、イケイケの雰囲気でした。けれども、だんだん点差を詰められ、9回二死からサヨナラ負け。一球の重み、怖さを改めて思い知らされました。サヨナラの走者がホームに返ってきたとき、人生で一番悔しかったです」と辻主将。味わった「一球の重み」を忘れることなく、次に繋げていく。

■新チームを引っ張ってきた選手は?
  攻撃では栗山 翔伍市川 京太郎の1、2番コンビが筆頭だ。守りでは秋季県大会で全イニングが投げたエース山本 朔矢がチームを牽引。「栗山、市川の1、2番コンビは、打率が高く、信頼の置ける選手です。山本はエースとしてバッテリーを組む僕としても信頼している選手です」と辻主将も太鼓判を押す。

■この冬の意気込み!
 「メンタル」「スキル」「フィジカル」の3点を強化する、という目標を掲げ、日々トレーニングを重ねている三重白山。特にフィジカル面では個人の体重を増加させるため、春までの目標を設定し、毎週月曜日に定期的に体重測定を実施している。「僕たち2年生にとっては、最後の年になるので、とにかく後悔だけはないようにしたいです。冬の練習は、とてもしんどくて地道なものが多いですが、この練習が絶対に春、夏の大会で活きてくると信じています。悔いのないようにやりきり、最後の年に皆で笑えるように頑張りたいです」と辻主将も力を込める。

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[page_break:互いに高めあうチームワークがウリ]

互いに高めあうチームワークがウリ


ティーバッティングをこなす白山高校の選手

 ここからは主将の辻 宏樹選手、副主将の市川 京太郎選手に話を伺いました!

Q.秋の大会や練習試合が終わって見つけた課題を教えてください。

辻:キレのいい変化球に対応する力です。
市川:チャンスで走者を還せないことが多かったので、勝負強さを磨きたいです。

Q.このオフシーズンの目標、強化したいことを教えてください

辻:打撃はインサイドアウトの軌道を意識して長打力を磨きたいです。捕手としては、日頃からキャッチボールを疎かにせず、持ち替えを早くして、盗塁阻止率を向上させたいです。
市川:筋力UPです。

Q. 応援する方々へアピールしたいセールスポイントは?

辻:元気がある所と勝負強い打撃を見てほしいです。
市川:アベレージヒッターとして安打を量産する姿を見てほしいです。

Q.チームの好きなところや、他のチームに負けていないところはどこですか?

辻:互いに相手を鼓舞し合うことができ、互いに高め合うことができるところです。
市川:部員皆の仲の良さから生まれるチームワークです。

Q. このオフシーズン、「自分はここまで成長するぞ!」という熱い意気込みをお願いします!

辻:高校通算30本塁打を打つため、もっと技術を磨きます!
市川:長打力、塁に出たときに相手を掻き乱せる走力、外野から一人で走者を刺せる肩力と走攻守全てでレベルアップします!

辻選手、市川選手、ありがとうございました!

[page_break: 粘り強いチームになろう!
]

粘り強いチームになろう!


ミーティングをしている白山高校の選手たち

 ここからは東 拓司監督にお話しを伺いました!

Q. 今年のチームは、新チームが始まってから、どんなテーマを持ってチームを作り上げてきましたでしょうか。

 「県大会ベスト8以上に入る」という目標を持って新チームを始動しました。

Q. 秋の大会の振り返りならびに、冬でのテーマも教えていただけたら幸いです。

 ベスト8という目標は達成できましたが、接戦で粘り切れず、サヨナラ負けで秋が終わりました。夏に勝つためには精神的に粘り強いチームになることが不可欠です。技術面では打力向上を目標に、1日1000スイングを課題として今冬は取り組んでいます。

Q. 最後に、これから厳しい冬のトレーニングに挑む選手たちへメッセージをお願いします。

 この冬に取り組んでいる苦しい、厳しいトレーニングが夏に活きるように全力で頑張ってほしい。

東監督、そして白山高校野球部の皆様ありがとうございました!


今年も大好評!
【冬が僕らを強くする 特設ページ】
各チームのページ下部にあるフォトギャラリーもお見逃しなく!

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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