Column

須賀川高等学校(福島)

2018.02.11


集合写真(須賀川)

悔しさが残った秋

■秋は2試合連続のシャットアウト劇で8強進出
 福島県須賀川市にある福島県立須賀川高等学校。1907年に創立され、普通科と旧・商業科の流れを汲むオフィス情報科を設置している。2017年に創立110周年を迎えた伝統校だ。野球部は昨秋県大会で2勝を挙げ、8強進出。準々決勝・湯本戦では延長10回の激戦の末、2-3で敗れたものの、1、2回戦はいずれも無失点で勝ち上がるなど攻守に安定感を見せた。

■野球部の紹介
 現在2年生14名、1年生10名の計24名が在籍。グラウンドはサッカー部、ソフトボール部と共用で使用しており、平日は内野部分のみの限られたスペースで練習に取り組んでいる。決して恵まれている環境ではないものの、チームのセールスポイントである「団結力」を活かし、工夫を凝らした練習で力を付けている。


守りの要、小濃君(須賀川)

■秋季大会を振り返って
 8強進出を果たした秋季大会は準々決勝で湯本に惜敗。延長10回の激闘の末、2-3で涙を飲んだ。「8回裏二死から繋いで同点に追いついたのですが、延長戦の末1点差で逃げ切られてしまった」と三坂 辰弥主将も悔しさを募らせる。

■新チームを引っ張ってきた選手は?
 三坂主将は小原 佑輔小濃 慶大根本 怜於菊地 聖也の4名を挙げた。「小原はエースとして幾度もチームのピンチを救ってくれました。根本は打線の中心。秋も多くの得点に絡んでチームに貢献しています。小濃、菊池はセンターラインを担う守りの要としてチームに安心感をもたらしてくれました」とそれぞれ理由を語ってくれた。

■この冬の意気込み!
 「僕たち2年生にとっては高校野球最後の冬。やり残しがないように日々の練習に取り組みたいです。1年生にとっては今回が初めての冬なので、基礎を見直し、これからの高校野球に臨むにあたって必要な体力を十分につけることを目標に取り組んでほしいです」と三坂主将が力強く語ってくれた。

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エースと中心打者が語る冬の意気込み


エース小原 佑輔選手(須賀川)

 ここからはエースの小原 佑輔投手、中心打者の根本 怜於選手に話を伺いました!

Q.秋の大会や練習試合が終わって見つけた課題を教えてください。

小原:個人的にまだまだ球のスピードが遅く、変化球の精度が低いと痛感しました。
根本:勝ち進んでいくほど良い投手と対戦することが増え、そういった投手から打てないと上位進出できないと実感しました。守備では、大事なところでミスが出てしまったので、そこが課題です。

Q.このオフシーズンの目標、強化したいことを教えてください

小原:身体面では体重増加と可動域の拡大。接戦を制するメンタルも強化していきたいです。

根本:チームとしては、どんな投手からでも得点できる打線になるように打撃を強化したい。個人的には長打が増えるようにスイングスピードを上げていきたいです。

Q. 応援する方々へアピールしたいセールスポイントは?

小原:ピンチでも動じない心の強さをこの冬に磨くので、春以降見てください。

根本:自分の長所は打撃だと思っているので、多くの安打を打つところを見てほしい。

Q.チームの好きなところや、他のチームに負けていないところはどこですか?

小原:上下関係がなく、仲の良いところです。

根本:学年関係なく仲の良いところ。旧チームと同様に「チームの輪」は他のチームに負けない自信があります。

Q. このオフシーズン、「自分はここまで成長するぞ!」という熱い意気込みをお願いします!

小原:体重を10㎏増やし、身体を一回り大きくします!
根本:全員がレベルアップして誰が試合に出ても勝てるようなチームになっていきたいです。個人としては打撃を更に磨き、本塁打も打てる選手になります!

小原選手、根本選手、ありがとうございました!

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[page_break:高い意識をもってこの冬を取り組んでほしい]

高い意識をもってこの冬を取り組んでほしい


三坂 辰弥主将(須賀川)

 箭内 寿之監督に伺いました!

Q. 新チームが始まってから、どのようなテーマをもってチーム作りをされて来たのでしょうか?

 秋の段階では、戦力・選手層からして、それぞれのポジション争いを勝ち抜いた選手でチームを構成することを不可能だと感じていました。そのため、戦力になり得る選手を薄くでも良いので均等に各ポジションに配置するようコンバートを重ねてチームを作ってきました。

Q. 秋の大会の振り返りならびに、冬でのテーマも教えていただけたら幸いです。

 冬の期間では、各ポジションは難しいとしても、投・捕・内・外にそれぞれ予備戦力を備えられるよう底上げをし、チームの活性化を図りたいと考えています。

Q. 厳しい冬の練習に挑んでいる選手たちにメッセージをお願いします!

 人数の少なさ・選手層の薄さは試合に出られるチャンスの多さの裏返しです。一人一人が「春になって試合で活躍しなければならない」という意識で練習に取り組めば、自ずと良い練習になるはずです。

箭内監督、そして須賀川高校野球部の皆様ありがとうございました!


今年も大好評!
【冬が僕らを強くする 特設ページ】
各チームのページ下部にあるフォトギャラリーもお見逃しなく!

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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