前橋育英vs明徳義塾など好カードが満載!甲子園8日目4試合の見どころをチェック!
松本健吾(東海大菅生)
第99回全国高等学校野球選手権大会8日目。順延となって、本日仕切り直しの4試合。3回戦へ駒を進める4チームはどこになるのか?4試合の見どころを紹介したい。
盛岡大附vs松商学園
強打の盛岡大附。初戦では打線のつながりがやや欠けた。ここまで26試合で30本塁打以上も出ている大会となっているだけに、さすが盛岡大附打線と思わせる打撃を見せていきたいところ。3番に座った植田拓の前にどれだけ走者が溜めることができるか注目をしていきたい。
松商学園は本格派右腕・青柳真珠はフォークの制球力は高いものの、ストレートのコマンド、スタミナに不安を感じる選手で、2年生右腕・直江大輔(3年)に継投することは十分に考えられる。また5盗塁を記録した機動力や、コンタクト能力の高さを発揮したい。今のところ対応力・長打力・投手力に分がある盛岡大附が優勢だが、松商学園は直井の投球と、松商学園打線にかかっているのではないだろうか。
前橋育英vs明徳義塾
前橋育英は、1回戦で強打の山梨学院と対戦して、エースの皆川 喬涼は4回7奪三振を快投を見せたものの、6四死球と大荒れの投球。収まりが良い投球を見せるのか。悪の部分が出てしまうのか。明徳義塾サイドは前橋育英投手陣のペースにさせないよう、いろいろ策略をめぐらすことになりそうだ。前橋育英投手陣はしっかりと引き締めてかかっていきたいところ。明徳義塾は打線好調の前橋育英を抑えるために日大山形戦で好投を見せた市川悠太(2年)のピッチングがカギとなりそうだ。
日本航空石川vs花咲徳栄
日本航空石川は木更津総合の左腕・山下輝を攻略し、打線に自信を持っている。投手力が高い花咲徳栄といえども侮れない。花咲徳栄からすれば嫌な相手だ。ただ花咲徳栄は投手の枚数が多いということ。クローザー的な役割をこなす清水達也をどういう形で回せるか勝負になるだろう。打線は日本航空石川のエース・佐渡裕次郎をどう攻略するのか、簡単には打ち崩せない切れ味鋭いスライダーを持った投手なだけに花咲徳栄打線の対応力が問われそうだ。
聖光学院vs聖心ウルスラ
聖光学院はエース斎藤郁也が初戦で好投。投手層は厚いだけに斎藤以外の投手を起用する可能性も高い。打線は上位打線を中心に当たっている。聖心ウルスラのエース・戸郷 翔征は140キロを超える速球に加え、落差抜群の変化球を持ち合わせている。この変化球が決まると、簡単には打ち崩せないものがあり、聖光学院打線の狙い球を絞らないピッチングを見せていきたい。打線はパンチ力ある請関 史也など各打者の打球は力強いものがある。あっと言わせる攻撃ができるか注目だ。
(文・構成:河嶋 宗一)