Column

東京都立国立高等学校(東京)

2016.06.20


集合写真(東京都立国立高等学校)

顧問の移動から始まった新・都立国立チーム

 東京都国立市東にある東京都立国立高等学校は、とても部活動が盛んな学校。野球部は、1980年に初めて甲子園出場を果たし、当時エースを務めていた市川 武史選手は、東京六大学野球の東京大学で投手として活躍しました。

 現在の野球部は、3年生17人、2年生12人、1年生16人の計45人で活動しています。「打撃力・走塁への意識・体の大きい選手が多いこと」この3つがチームのウリであるという、主将の黒堀 耀平選手。
「冬に週4日でサーキットを行い、体を鍛えるだけでなく、普段あまり関わらない選手ともペアを組んだりすることでチームとしてのまとまりが強くなりました」と、チームワークの良さが伺えました。

 新チームがスタートしてからは、去年の夏の大会まで監督を務めていた顧問の池田先生が異動してしまったことに、チームの野球に対する想いが変わったそうです。「池田先生は野球の技術だけでなく、高校野球の魅力などたくさんのことを教えてくださいました。なので、池田先生の異動は新チームにとって最も思い出深いエピソードです」

 春の大会では、投手陣がストライク先行できず、うまくリズムに乗れなかったことや、守備のミスで失点してしまったこと、チャンスであと1本が出なかったことなど、攻守にわたって多くの課題を挙げた黒堀主将。「しっかり守れなければ勝てないと痛感させられた試合になりました」と振り返りました。

 夏の大会で、軸となる選手について伺うと、藤原 悠暉選手、高鳥 将希選手、田邉 勇斗選手の名前を挙げ、「この3人はクリーンナップで打の中心です。広角に打てることがウリで、この3人が打つとチームに勢いをつけます。また、田邉は捕手で守備の要としてチームを支えてくれます」とそれぞれについて紹介しました。

 「特に田上 豪太は1年生の時から試合に出ていたのですが、怪我で思うようなプレーができず自分たちの代になってからはの大会と登板がありませんでした。それでもランナーコーチとしてチームを支え、ベンチで声を出してチームを盛り上げてくれました。投手としてのこだわりは誰よりも強いので、熱い強気のピッチングでチームを勝利に導いてくれると思います」

 今年の夏はその4人を軸に戦い抜いていく決意を固めると、黒堀主将は、「の大会と本大会に出場することができず、悔しい思いをしてきました。この悔しさをバネにして一戦必勝で甲子園を目指し、『西東京で一番長い夏』を過ごします!」と熱い意気込みを語りました。

このページのトップへ

[page_break:異動された池田先生に良い報告をしたい]

異動された池田先生に良い報告をしたい

東京都立国立高等学校

 ここからは都立国立の3年生投手・田上 豪太選手と、内野リーダー兼走塁リーダーの藤原 悠暉選手にお話を伺いました!

Q. お2人は高校野球のどんなところが好きですか?

田上 豪太(以下「田上」):高校野球に限らず、野球の全てが好きです!
藤原 悠暉(以下「藤原」):負けたら終わりなところや夏の大会に向けてチーム一丸となれるところ!

Q.好きな気持ちが溢れていていいですね!大会で注目してほしいところはどこですか?

田上:強気のピッチングを見てほしいです。
藤原:安定した守備と、単打だけでなく長打も打てる打撃力に注目してほしい!

Q. 打撃とピッチングに注目ですね!引退までに対戦したい高校とかありますか?

田上:八王子です。昨夏、3回戦で敗退したので、リベンジがしたいです。
藤原:早稲田実業です。昨年の夏、西東京大会で優勝し(試合レポート)、甲子園ベスト4まで勝ち進んだチームだから、対戦してみたい。

Q. 強いところは対戦してみたいですよね。それでは最後に、夏の大会へ向けての意気込みをお願いします。

田上:自分たちはと悔しい思いをしてきて、どうしたら夏、強豪相手に勝てるのかを常に考えながら、工夫して練習してきました。先輩方が受け継いできてくださった伝統や誇りを胸にプレーしチーム一丸となって西東京大会の頂点を目指します!
藤原:再び都立国立旋風を起こし、甲子園に出ます。そして今年の4月で異動された池田先生に良い報告をしたいです。

 田上 豪太選手、藤原 悠暉選手ありがとうございました!活躍を期待しております!

このページのトップへ

[page_break:良い環境で夏を迎えましょう!]

良い環境で夏を迎えましょう!

福谷 真一監督に質問!

東京都立国立高等学校

Q. 今年のチームは、新チームが始まってから、どんなチームを作り上げてきたでしょうか。

 打撃に力を入れてきました。ホームランを量産するようなチームではないので、ランナーを進めるバッティングなど、細かいことを落とさずに試合を進めたいです。また、走力のある選手が多いため、走塁についても力を入れてきました。サインプレーの盗塁以外でなかなかスタートを切る選手がいませんでした。個人の判断で行ってもよいケースを作ることで、積極性が生まれました。

Q. 最後に、夏に燃えるチームへ向けて、福谷監督からメッセージをお願いします!

 自分たちがやってきたことを存分に発揮できるよう、良い環境で夏を迎えましょう!

 福谷 真一監督、そして都立国立高校野球部の皆様ありがとうございました!活躍を楽しみにしております!


今年も大好評!
【僕らの熱い夏2016 特設ページ】
各チームのページ下部にあるフォトギャラリーもお見逃しなく!

このページのトップへ

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.02

【茨城】常総学院、鹿島学園、水戸一、つくば秀英が4強入り<春季県大会>

2024.05.01

【神奈川】関東大会の切符を得る2校は?向上は10年ぶり、武相は40年ぶりの出場狙う!横浜は6年ぶり、東海大相模は3年ぶりと意外にも遠ざかっていた春決勝へ!

2024.05.01

春季大会で頭角を現した全国スーパー1年生一覧! 慶應をねじ伏せた横浜の本格派右腕、花巻東の4番、明徳義塾の正捕手ら入学1ヶ月の超逸材たち!

2024.05.02

【長野】松商学園、長野日大、東海大諏訪などが県大会出場へ<春季県大会支部予選>

2024.05.02

激戦必至の春季千葉準決勝!関東大会出場をかけた2試合の見所を徹底紹介!

2024.04.29

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.26

今週末に慶應vs.横浜など好カード目白押し!春季神奈川大会準々決勝 「絶対見逃せない注目選手たち」!

2024.04.26

古豪・仙台商が41年ぶりの聖地目指す! 「仙台育英撃破」を見て入部した”黄金世代”が最上級生に【野球部訪問】

2024.04.28

【広島】広陵、崇徳、尾道、山陽などが8強入りし夏のシード獲得、広島商は夏ノーシード<春季県大会>

2024.04.28

【長野】上田西、東海大諏訪、東京都市大塩尻が初戦突破<春季県大会支部予選>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.21

【兵庫】須磨翔風がコールドで8強入り<春季県大会>

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>