Column

宮城県水産高等学校(宮城)

2016.06.15


左から阿部俊也、荒川勝哉、髙橋大輝(宮城県水産高等学校)

少しでも長い夏にしたい!

 宮城県水産高等学校は宮城県石巻市宇田川町にある学校です。東日本大震災後、校舎や敷地が津波による被害を受け、野球専用のグラウンドには仮設住宅が建設されたために、今でも使用をすることができません。唯一ブルペンに屋根をかけたスペースあり、そこは自由に使うことができますが、中は40度を超えることもしばしば。外気温35度が寒すぎるくらい熱いのだと言います。守備練習の際は他の部活の合間をぬって校庭で行っています。そんな宮城水産の名物練習は「佐須浜ランニング」。横道には107段の階段もある、山あり谷ありのマラソンコースを走り、野球部は夏に向けて汗を流しています。

 チームの先頭に立つ主将の飯渕 寛冬選手に、宮城水産野球部について伺いました。
「現在の野球部は、3年生4人、2年生1人 、1年生4人の全9人で活動しています。チームのウリは、俊足の1番打者・飯渕 寛人、長距離砲のルーキー・荒川 勝哉、校内一の遠距離(なんと2時間半!)通学者・今内 裕斗の3人です!」と元気よく答えてくれた飯渕主将。

「その中でもキーマンとなるのは、副主将の阿部 俊也です。阿部が活躍したときは、負けたくない気持ちが湧き上がり、お互い刺激し合える仲間です。たまに出る長打がウリです。また、デビュー戦で本塁打を放った荒川 勝哉には、夏の大会で活躍してくれると期待しています。ウリであるフルスイングの長打は見ていてとても気持ちがいいです」と、夏の大会で軸となる2人を紹介してくれました。

 春の大会は合同チームで出場した宮城水産。「今まで走者をつけての練習などできなかったので、より実戦に近い形で連携プレーなどをやりました」と春の取り組みについて語り、夏の大会では積み重ねてきた練習の成果を発揮して、「少しでも長い夏にしたい!」と、力強く語ってくれました。

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[page_break:やってきたことを表現して思い切りプレーしたい]

やってきたことを表現して思い切りプレーしたい

飯渕寛冬(宮城県水産高等学校)

 ここからは宮城水産の副主将・阿部 俊也選手と声出し係の髙橋 大輝選手にお話を伺いました!

Q. 3年生にとって最後の夏ですが、引退までに対戦したい高校はありますか?

阿部 俊也(以下「阿部」):石巻北名取北と対戦したいです。昨年までお世話になった顧問の先生がいる学校なんです。成長した姿を見せたい。
髙橋 大輝(以下「髙橋」):僕は地元の雄、石巻と対戦したい。何においても石巻が地元で一番と言われているので。

Q.成長した姿を見せられるといいですね!その先生に、または応援してくれる方々に、自分のどんなところに注目してほしいですか?

阿部:気迫のあるピッチング、フルスイングで勝利に導くところ!

髙橋:新チームなってからずっと打撃中心に練習してきました。なので、打席での活躍を見て欲しいです!

髙橋大輝(宮城県水産高等学校)

Q. たくさんアピールしてください!ところで、お2人は高校野球のどこに魅力を感じますか?

阿部:最後まで何があるかわからないところが、高校野球の魅力だと思う。
髙橋:目標を持って頑張れるところですね!

Q. どちらも高校野球ならではですね。最後に、夏の大会へ向けて熱い意気込みをお願いします。

阿部:勝ち負けじゃない、やってきたことを表現して思い切りプレーしたいです!
髙橋:思ったことを全力で表現できる夏にしたい!

 阿部 俊也選手、髙橋 大輝選手ありがとうございました!全力プレーを楽しみにしています!

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[page_break:ボールに触れる数は県内一]

ボールに触れる数は県内一

荻野 智志監督に質問!

阿部俊也(宮城県水産高等学校)

Q. 夏に向けてどんなチームを目指していますか?このチームの強みを教えてください。

 全く打てない当たらない打撃力だったので打撃練習に力を入れてきました。合同チームを組むようになり守備の引き出しも増えました。練習で取り組んだことをすべて全て表現して、見ず知らずの方に応援していただけるチームを目指しています。人数が少ないところが強みです。ボールに触れる数は県内一と自負しています。

Q. 夏に燃えるチームへ向けてメッセージをお願いします!

 家庭・学校・野球それぞれの生活が充実すれば良い結果が必ず生まれます。諦めずに狂おしいほどの情熱を持って前に進んでください!

 荻野 智志監督、そして宮城水産高校野球部の皆様ありがとうございました!


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僕らの熱い夏2016 特設ページ

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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