Column

県立高知小津高等学校(高知)

2016.02.04

 平成25年に創立140周年を迎えた歴史ある高知県立高知小津高等学校。県内で唯一理数系を設置しており、大学や研究機関との提携により、高校のレベルを超えて高い次元での研究を行っています。平成19年からはスーパーサイエンスハイスクールに再指定され、より高度な学習に励んでいます。

 進学率も高いですが、一方で部活動も盛んで、ライフル部や陸上部、ソフトテニス部などは全国大会出場を決め、今後の活躍が期待されています。
野球部も強豪校が乱立している高知県で健闘しており、秋の大会は県ベスト8の成績を収めました。この大会では1人で2つ以上のポジションを守れる選手が多く、それぞれが活躍を見せましたが、春・夏はそれを超えることを目標に練習に励む高知小津ナインのこの冬の意気込みを伺いました。

チーム基本情報を紹介!

高知小津高校の小松 祐生君(学年:2年/役職:主将)にお話を伺いました!

Q. 部員は何人いますか?

 1年生が6人、2年生15人います。合計21人です。

Q. 練習のグラウンド環境を教えてください。

 グラウンドは他の部活と共用の為、平日は月・水・金の3日、土・日は8:00から12:00までの使用となります。

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[page_break:今年のチームについて]

今年のチームについて

200メートル走の様子(県立高知小津高等学校)

Q. 今年のチームのウリ(セールスポイント)を3つ教えてください。

 「攻撃力」「破壊力」そして「集中力」です。

Q. このオフシーズンについてチームで掲げた目標は何ですか?

 筋力のアップと厳しい練習を通してチーム力をつけることです!

Q. 個人力とチーム力がともに上がっていくと良いですね。オフシーズンの練習で高知小津ならではの名物練習や、これは本当にキツイ!というメニューはありますか?

 200メートル走です。チームを3班に分けて、3組で99秒以内に走り切るというメニューです。

Q. 全員で同じ目標に向かって練習するのは、団結力がさらにつきそうですね!ではその練習を乗り越えた先、春夏の目標を教えてください。

 春・夏ともにベスト4以上を目標にがんばります!

秋の大会を振り返って

百田 光希選手と、和田 竜太朗選手(県立高知小津高等学校)

Q. 秋の大会はチームにとって、どんな大会でしたか?

 新チームとなってから初めての公式戦でベスト8に進出できたことは大きかったですが、上位チームとの力の差も感じました。

Q. ベスト8という素晴らしい成績とともに、今後の収穫も得られたようですね。良いスタートを切れたと思いますが、新チーム発足時にはどんなテーマを掲げていましたか?

「全員野球」をテーマに掲げています。今も変わらずこのテーマのもとチーム全員で励んでいます。

Q. では、秋の大会を踏まえて、この冬に「ここをもっと強化したい!」と感じたことはどんなことですか?

 試合中、厳しい状況で声が出ないことや、チャンスで1本が出ないことがありました。それはやはりメンタル面の弱さがあったからだと思います。この冬でそういった状況になっても自分たちの野球ができるように、メンタル面の強化をしたいです。

Q. 一人ひとりのメンタルが強化されたら、さらにチーム力が上がりそうですね。さて、チームの中で、秋に活躍した仲間を紹介してください!

 内野手でありながら、秋季大会では投手として活躍してくれた和田 竜太朗ですね!

Q. 2つのポジション、とくに投手が出来るとは頼れる仲間ですね!続いて、チームの中で春以降キーマンとなってくれるであろう選手を教えてください。

 1人は4番の吉本 晋平です。彼が打ってくれるとチームが勢いづくし、勝利につながります!長打とチャンスでの1本に期待です。
もうひとりは百田 光希です。内野全て守れて、投手もできるんです。また、足を絡めた攻撃ができる選手なので、足でチームに勢いをつけてほしいと思います。

Q. 頼れる4番と器用な選手がいて、色々な攻撃パターンが展開できそうですね!さて、2年生にとっては最後となるオフシーズン。1年生にとっては、初めてのオフシーズンだと思いますが、春に向けてどんな冬にしたいですか?

 キツイ練習を全員で乗り越えて意味のあるオフシーズンにしたいです。この冬にしっかり取り組めば、必ず勝てると思うので「力」をつけたいです!

 あらゆる「力」をつけた高知小津高校に注目ですね!小松主将、ありがとうございました。

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[page_break:指導者が語る!このチームの強み]

 ここからは、副主将のお二人、林 祐斗君(2年)、吉本 晋平君(2年)にお話を伺っていきます!

吉本 晋平選手、林 祐斗選手、小松 祐生主将(県立高知小津高等学校)

Q. 高校野球が好きな理由は何ですか?

林 祐斗(以下「林」):熱くなれるところが好きです!
吉本 晋平(以下「吉本」):努力すれば努力した分、結果につながるところが好きです。

Q. 努力は裏切りませんよね。ではこの冬はどんな風に過ごしていきたいですか?

林:下半身を鍛え、バットを振りこみ、バッティングを強化したいです。
吉本:春・夏の大会で勝てるように取り組んでいきたいです。

Q. 悔いのないよう過ごしてくださいね。では、野球をする上でモットーにしている好きな言葉を教えてください!

林:チームのテーマでもある「全員野球」です!
吉本:「努力は成功への近道」です!

Q. 最後に『自分はここまで成長するぞ!』という熱い宣言と夏までの目標をお願いします。

林:長打が打てる打者になります!夏までにチーム力を最大限にまで上げられるようにがんばります!
吉本:10本以上ホームランを打つこと、そしてベスト4に入ることが目標です!!

 林君、吉本君、ありがとうございました!チーム力の上がった高知小津高校が楽しみです!

指導者が語る!このチームの強み

中川 明彦監督に質問!

Q. 今年のチームですが、どんなテーマを持って作り上げてこられたのでしょうか?

「自分たちで考えてプレーできるチーム」をテーマにチーム作りをしてきました。常に試合を想定し、練習内容も選手たちで考えて日々取り組んでいます。

Q. 野球をするのは選手たちですものね。自分たちで考える分、個の力がとても鍛えられそうです。秋の大会はそういった「個の力」も評価できるのではないでしょうか?

 秋の大会は投手の継投で勝ち進みました。継投といっても投手は1人で、野手を交代で投げさせましたが、それぞれが持ち味を発揮してくれました。
また、投手の交代に伴って、野手の入れ替えもありましたが、それぞれ交代の選手も活躍してくれましたね。

Q. ではそれを踏まえてこの冬に力を入れていきたいところはどういったことでしょうか?

「投手力の強化」「攻撃の強化」「走塁の強化」と全てにおいて力を入れていきたいです。

Q. 最後に、厳しいトレーニングに取り組んでいる選手たちへ一言お願いします!

 苦しいときに、その人の本性が現れます。
厳しく、苦しい練習を乗り越えることにより人間的に成長できるので、この冬の練習を通して、大きく成長してほしいです。

 野球の技術だけでなく、人間的に大きく成長していく選手たちが楽しみですね。中川監督、そして高知小津野球部の皆さまありがとうございました!

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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