試合レポート

東北vs古川工

2015.09.23

東北が3年ぶりの決勝へ

 東北古川工を13対7で下し、3年ぶりの決勝進出を決めた。

 初回に先制した東北だったが、3回、3つのエラーがからんで5点を失った。それでも4回、この回、先頭の5番・伊勢 隼がレフト前ヒットで出塁し盗塁で二塁に進むと、6番・植木 利久が左中間へ適時二塁打。一死後、代打・松本 大雅の一ゴロで1点を追加した。

 そして5回、2番・佐藤 翔大がレフト前ヒット、3番・千葉 隆誠の犠打で一死二塁とし、4番・熊谷 航がセンターオーバーの適時三塁打。5番・伊勢も三塁打で続き、同点に追いついた。6番・植木への初球が暴投となり、勝ち越し。さらにヒットと2四球で満塁とすると、1番・田中 隆太がレフト前に2点適時打を放って突き放した。7回に2点を失ったが、8回、4番・熊谷の2点適時三塁打などで5点を加えた。

 5つの失策がありながら、15安打13得点で3年ぶりの決勝進出。我妻 敏監督は「東北大会出場を目標にやってきたので、やっとここまで来られたなという思いがあります」と話した。失策に関しては「ミスは仕方ない。くい止められるようにしないと」と注文。攻撃は、前日の準々決勝後に「しっかり振る」ことをテーマに約1時間、打ち込んだ成果が出たようだ。

 決勝の相手は仙台育英。地区予選では1対8の7回コールドで敗れたが、試合を重ねるごとに成長している。
我妻監督は「この子たちは未知数。もっと潜在能力があると思っています。臆することなく、大暴れしてほしいですね」と、期待を込めた。

(文・高橋 昌江


関連記事
・2015年秋季大会特設ページ
・あの学校の取り組みは?!宮城県の野球部訪問を一挙紹介!

2015年秋季大会

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.19

【東海】中京大中京がコールド勝ちで17年ぶり、菰野は激戦を制して23年ぶりの決勝進出<春季地区大会>

2024.05.20

【春季京都府大会】センバツ出場の京都国際が春連覇!あえてベンチ外だった2年生左腕が14奪三振公式戦初完投

2024.05.19

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在30地区が決定、青森では青森山田、八戸学院光星がシード獲得

2024.05.20

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在31地区が決定、宮城では古川学園、仙台南、岩手では盛岡大附、秋田では秋田商などがシードを獲得

2024.05.19

【宮崎】日章学園、富島、小林西などが初戦を突破<県選手権大会地区予選>

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.17

「野球部や高校部活動で、”民主主義”を実践するには?」――教育者・工藤勇一さん【『新しい高校野球のかたち』を考えるvol.5】

2024.05.14

大阪体育大の新入生に兵庫大会8強の145キロ右腕、金光大阪の1番センター、近大附の4番打者など関西地区の主力が入部!

2024.05.16

【宮城】仙台一、東北、柴田、東陵がコールド発進<春季県大会>

2024.05.19

【東海】中京大中京がコールド勝ちで17年ぶり、菰野は激戦を制して23年ぶりの決勝進出<春季地区大会>

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?