高松北vs善通寺一
勝者に課題、敗者に収穫
今大会3試合連続の先発となった高松北・橋本 大輝(2年)
試合は中盤以降に6盗塁やスクイズを絡め、着実に得点を奪った実力上位・高松北の7回コールド勝ち。
が、「試合を通じて収穫がどちらにあったか?」と問われれば、敗者である善通寺第一であることは間違いない。
「5回まで1点差は上出来」。広田 昭夫監督の振り返り以上に中盤までの内容は濃かった。1回に2点を先制すると、5回表には先頭打者で右二塁打の清水 奎佑(1年・右翼手・右投右打・166センチ63キロ・丸亀市立西中出身)が一死三塁から一塁ゴロでの「ゴロ・ゴー」指示に反応し、ややスタートが遅れながらも速いスライディングで1点を奪取。「攻撃に収穫があった」指揮官の指摘通りである。
対して勝利した高松北は「イマイチです。バントや走塁面の失敗もあったし、橋本(大輝・投手・2年・右投左打・177センチ64キロ・香川県立高松北中出身)も力んでいた」。秦 敏博監督の振り返りに一切の着色を加える必要はないだろう。
「次までに修正してチャレンジして捨て身で行きます。選手もやってくれると思う」。今大会優勝大本命と目される高松商との大一番を前に、善通寺第一からいい課題をもらった指揮官と選手たちの奮起に期待したい。
(文=寺下 友徳)
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