Column

【第97回広島大会展望】広陵、広島商、如水館など伝統校は健在!激戦区の広島を制するのは?

2015.07.02

 広島広陵、広島商如水館など伝統校が揃う広島県。今年も、私立、公立問わず有力校が揃い、激戦が予想される大会になっていきそうだ。

春準優勝の崇徳、第1回甲子園出場の国泰寺など伝統校が注目

 準優勝の崇徳は攻守の要である菅 力也がキーマン。170センチながらパンチ力ある打撃が魅力で、捕手としてチームを引っ張る。投手では、長身から威力ある速球を投げ込む地守 敦が急成長。投打ががっしりかみ合った。さらに攻守の力量を高めて、1993年以来の甲子園を狙う。初戦は修道と広島府中の勝者と対戦する。

 シードの広島工は、加計福山の勝者と対戦する。8強の如水館は好打者・持田 大和や左腕・河野 太壱など経験者が揃う。初戦は広島沼田と「呉から日本一」を合言葉に全員野球で勝負する呉商の勝者と対戦する。シード校の尾道商は、忠海河内の勝者と対戦する。140キロを超える速球派右腕・藤枝 大地擁する広島国泰寺は、安西と対戦。広島国泰寺は第1回中等学校野球大会に出場。今年は甲子園100周年という記念の年だけに躍進を誓う。

 ノーシードの2014年選抜出場の広島新庄は、投手力が高く、関藤 真哉、左スリークォーターから130キロ中盤の速球を投げ込む堀 瑞輝、140キロ前後の速球を投げ込む大堀 穣の3人がカギを握っている。

2年連続夏の甲子園出場を狙う広陵や古豪・盈進も注目

喜多真吾(広陵)

 昨夏優勝の広島広陵の右の技巧派サイド・肥後 皓介は最少失点で守り切る好投手。また好打者・工 遼汰、スラッガー・喜多真吾を中心とした打線の破壊力は必見。守備も、打撃もハイレベルで、2年連続夏の甲子園出場を狙う。同ブロックではバットコントロールと長打力を兼ね備えた有田 利久を中心に強打がウリの尾道も注目だ。
8強でシードの盈進は強打のトップバッター・塩崎 陸人、3番四茂野 友就、4番原田 晃樹と能力が高い選手が揃い、強打で勝負する。初戦は広島西条農と広島三原の勝者と対戦する。同ブロックでは21世紀の県内推薦校の広島商竹原の勝者と対戦する。

 呉港は、スラッガー・岡本 大将が注目。1934年、夏の甲子園優勝を果たしたことがある古豪は並木学院広島観音の勝者と対戦する。
昨春の中国大会に出場、この春はベスト4入りした市立呉は、恵まれた体格から振り下ろす左腕・野村 秀一が注目。野村だけではなく、打線のレベルも着実にレベルアップしており、攻守ともに優れた好チーム。初戦の相手は湯来南庄原格致の勝者と対戦する。

 広島大会は7月10日に開幕。開幕カードは祇園北広島市工となっている。順調にいけば、7月26日、[stadium]甲子園球場[/stadium]と同じ形状、面積で作られた[stadium]しまなみ球場[/stadium]で決勝戦が行われる。伝統校はじめ、各校が力をつけている今年の広島を制するのはどの学校になっていくのか注目をしていきたい。

(文=河嶋 宗一

広島県の高校のコラムを一挙紹介!
(祇園北、広陵、総合技術、広島工)
広島県のチームに、この夏にかける熱い思いを聞きました!
市立安佐北高等学校(2015年06月26日公開)
県立呉商業高等学校(2015年06月25日公開)
県立安芸南高等学校(2015年06月07日公開)

このページのトップへ

第97回全国高等学校野球選手権大会
僕らの熱い夏 2015
【ひとまとめ】2015年の全国各地の高校野球を占う!

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.16

【宮城】仙台一、東北、柴田、東陵がコールド発進<春季県大会>

2024.05.16

涙の甲子園デビューから大きくレベルアップ!前橋商の192センチの剛腕・清水大暉は、高速スプリットで群馬県大会19回1失点、22奪三振の快投!<高校野球ドットコム注目選手ファイル・ コム注>

2024.05.16

【2024年春季地区大会最新状況】全道大会は出場校決定、関東と東海は18日に開幕

2024.05.16

U-18代表候補・西尾海純(長崎日大)、甲子園で活躍する幼馴染にむき出しのライバル心「髙尾響には負けたくない」

2024.05.16

【秋田】夏のシードをかけた3回戦がスタート、16日は大館鳳鳴などが挑む<春季大会>

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.13

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在29地区が決定、愛媛の第1シードは松山商

2024.05.14

大阪体育大の新入生に兵庫大会8強の145キロ右腕、金光大阪の1番センター、近大附の4番打者など関西地区の主力が入部!

2024.05.16

【宮城】仙台一、東北、柴田、東陵がコールド発進<春季県大会>

2024.05.12

学法石川の好捕手・大栄利哉が交流戦で復帰! 実力は攻守ともに世代トップクラス!身長200センチ右腕を攻略し、完封勝利!

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?