市立安佐北高等学校(広島)
広島県広島市の北部、安佐北区にある市立安佐北高等学校は、併設型公立中高一貫校です。
少人数クラス編成を特色とし、中高一貫になって以来、難関大学への合格実績も目立ち始め、半数以上の生徒が国公立大学に進学する進学校となっています。昨年、同じ敷地内に広島市立広島中等教育学校が開校され、安佐北高校も徐々に広島中等教育学校へと名を変えていくことになります。
野球部は2012年秋の県大会でベスト8に進出。この時部員は20名に満たなかったそうです。この春も少人数ながらリーグ戦を突破し県大会に出場しました。クラス分けと同じく少数精鋭で挑む今年の夏、どんな戦いを見せてくれるのでしょうか?チームを主将の中村 彗君に紹介していただきましょう!
チーム基本情報を紹介!
■ 安佐北の中村 彗君(学年:3年/役職:主将)にお話をうかがいました!
Q. 部員は何人いますか?
2年生が3人、3年生が9人の合計12人です!
Q. 平日の練習時間は何時から何時までですか?
16時から19時までです!
Q. 練習のグラウンド環境を教えてください。
校庭には野球部専用のスペースがあります。ただし内野の黒土部分だけの使用になります。
今年のチームについて
中村 彗主将(市立安佐北高等学校)
Q. 今年のチームのウリ(セールスポイント)を教えてください。
人数が少ないだけに経験豊富なので、「ピンチでも全員が落ち着いているところ」や、「バントの職人がいるので、確実に送ることが出来るところ」そして「ツボにはまった時の得点力」がウリです!
Q. 人数が少ないことで生まれた強みですね!では、現在はどのようなことを課題として練習を行っていますか?また、新チーム発足以来成長した点は何でしょうか?
夏に向けて、確実に1点欲しいときに取ることができるようになることが課題です。成長といえるのは、選手一人ひとりが考えてプレーすることができるようになりました。ただ形だけのプレーをするのではなく根拠を持ってプレーできるようになったのは成長ですね。
Q. 一人一人が考えて野球をすることは大切ですね!では、春季大会を振り返って、収穫や課題などはありますか?
点を取った次の回にすぐ失点してしまったことです。そこでこそ気を引き締めて守らなければならないということを学びました。
Q. 課題が明確ですね!では、練習時間を確保するために工夫していることがあれば教えてください。
昼食の時間に早くご飯を食べてグランド整備をするなど、放課後すぐに練習ができるための準備をしています。
Q. 素晴らしい取り組みです!この冬、取り組んだ練習で春季大会に成果を実感できたという練習方法などはありますか?
ピッチャーだけでなく選手全員走りこんだので、1試合を戦い抜くスタミナが上がったと思います。また、1kgのバットを振り込んだので、スイングスピードや打球の質が良くなりました!
Q. 冬のつらい練習が糧となり、今に生きていますね!では、野球の練習以外で取り組んでいる活動等がありましたら教えてください。
朝、2班に分かれて校内清掃をしています。勝つためかといわれたら疑問ではありますが、気持ち良い1日をスタートできます!
Q. 朝調子が良いとその日の練習に大きく影響を与えそうですね!続いて、野球部で結束があるなと感じたエピソードがあれば教えてください。
10人しかいないので、何をやるにも同じことをやりました。全員で過ごした時間はどの学校よりも多いと思います!
Q. チームの絆はどこよりも強いのですね!夏を迎えるにあたって、どんな気持ちで練習していますか?
とにかく1つでも勝つという気持ちでいっぱいです!目標は「甲子園」!
Q. ありがとうございます!では、このチームのキーマンを教えてください!
杉山 貴哉です。
杉山は頭が良く、学力優秀。それを野球に生かして考えるプレーができるのが特徴です!キャッチャーの配球やピッチャーの癖を見抜くのが得意で効果的な声を出せます。
頭脳派プレーヤー!頼もしいですね。ありがとうございました!
佐々木 和也(市立安佐北高等学校)
Q. 高校野球のどんなところが好きですか?
佐々木 和也(以下「佐々木」):全力プレーをするところです。
米澤 直音(以下「米澤」):学校全体が盛り上がって、全員で勝ちをもぎ取るところです!
Q. 一番好きな練習は何ですか?
佐々木:フリーバッティングです!
米澤:バッティング練習です!
Q. ちなみに、キツイと感じる練習は何ですか?
佐々木:ベースランニングです!
米澤:学校の周りを走るリレーです。
米澤 直音(市立安佐北高等学校)
Q. どちらもぐるりと走る種目ですね。では、引退までにこの高校と対戦してみたいという高校はどこですか?
佐々木:広島広陵高校です!理由は甲子園常連校だからです!
米澤:同じく、広島広陵高校。多くのプロ野球選手を輩出するなど、伝統ある学校だからです!
Q. 一番好きな応援歌は何ですか?
佐々木:「サウスポー」です。
米澤:「晴伝説」です。
Q. それでは最後に、野球をする上でモットーにしている、好きな言葉を教えてください!
佐々木:「楽しんだもん勝ち!」
米澤:「常に笑顔で!」
その通り、いつも楽しそうなお2人でした!ありがとうございます!
指導者が語る!このチームの強み
■正中 純平監督に質問!
Q. 今年のチームは、新チームが始まってから、どのようにチームを作り上げてきたのでしょうか?
細かいことよりも勢いが魅力な選手達だと思い、とにかく思い切りよく勢いに乗れる野球ができるように指導してきました。攻撃に重きを置き、守備ではある程度の失点を覚悟しながら勝つというスタイルを目指しています。
チームの強みは、人数が10人という中で一人一人が責任感を持ちながらプレイできるというところです。
人数の少なさを一人一人が意識を高く持つことで、カバーしているのですね!ありがとうございました!