持久力をあげるために(1)
11月になりました。今年もあと2カ月・・・いや、まだ2カ月あります。みなさんは、どんな2ヶ月間にしたいですか?
冬トレが始まっているチームも多いと思います。今月・来月の2回シリーズで、冬トレの課題にもなる『持久力』をテーマにお話しします。
「持久力」って何だろう
そもそも、「持久力」って何でしょうか。
辞書によると『長時間にわたって一定の負荷を維持しながら、作業を持続する能力』とあります。野球で言うと長時間投げ抜く力だったり、試合時間の長い試合に耐えうる力だったり。そういう力を持久力といいます。
持久力は、どのようにしたらつけることができるでしょうか。
トレーニングももちろんですが、食事も重要になってきます。
「持久力」をつける食事
では、どのような食事を摂ったらいいのでしょうか。
IOCの声明には次のようにあります。
▲炭水化物を多く含むパン
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運動前の栄養で目指すのは糖質貯蔵量を増やし糖質の枯渇で運動能力が低下しないようにすることである。
運動前の数日間、糖質摂取量を増やして筋肉グリコーゲン量を増大すると持久的な運動、特に90分以上継続する運動でパフォーマンスを向上させる。
運動の3,4時間前の糖質補給は肝臓と筋肉のグリコーゲンを増やし、持久運動パフォーマンスを向上させる。
糖質摂取のエネルギー代謝に対する影響は少なくとも摂取後6時間存在する。
※IOC Consensus Statement on Sports Nutrition 2003より
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つまり、体内のエネルギーが空にならないように、エネルギー源である糖質(炭水化物)を摂取する必要があるということ。また、摂取の時間も大切になってくるということですね。
このコラムでは何度も出てきていますが、大切なのは炭水化物。炭水化物には、どのような働きがあるのでしょうか。
「炭水化物」の特徴
▲炭水化物はパスタなどの麺類にも多く含まれる
炭水化物から生み出したエネルギーは筋肉中に蓄えられますが、残念なことにわずかな調子か蓄えることができません。つまり、運動中は常に炭水化物が体内に必要になってきます。
では、炭水化物をどのように摂取していったらいいのか。以前コラムにも書いた、グリコーゲンローディングを含めて、来月お話しをします。
【参考コラムはこちら】
試合前日までに心がけたいこと
エネルギーを蓄えるために心がけること(2/3)
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