仙台商vs仙台工
仙台商・武山が2日で236球の熱投で勝利呼び込む
前日の22日、この一戦は5−5の降雨コールドで引き分けた。一夜明け、グラウンド整備などの関係で当初の9時開始から1時間30分遅れてプレーボール。
先発は互いに前日と同じで、仙台商がエース・武山祐太、仙台工が平沢大和。
先制点を奪ったのは仙台工だった。2回表、4番の平沢が右翼線に三塁打を放つと、5番・柴田春樹のライト犠牲フライでホームインした。
しかし、3回裏、仙台商はこの回、先頭の9番・間枝拓真がライトへヒット。仙台工のライト・金沢悠太郎が突っ込んだが、打球はグラブに当たってファウル側に転がった。無死二塁で1番・岡田良太がレフト前ヒットで続き、無死一、三塁。2番・中鉢椋登の打球は低いライナーでセンター前にワンバウンド。三走者・間枝が同点のホームを踏んだ。
仙台工は3回以降も走者を出し、チャンスを作るも仙台商のエース・武山が要所を踏ん張った。仙台商は4、5回と三者凡退に抑えられており、流れは仙台工にあるように見えた。5回を終え、1—1。しかし、均衡を破ったのは仙台商だった。
6回、この回、先頭の2番・中鉢がライトへ二塁打を放ち、暴投で三塁へ。3番・加藤直希は四球を選んで無死一、三塁となると、仙台工は先発・平沢から佐々木翔へ投手交代。だが、仙台商は勢いづいていた。仙台商は4番・村上諒将がライト前ヒットを放って勝ち越し。さらに5番・大和田雅也のライトへタイムリー二塁打で1点を加え、さらに、7番・立野拓也がセンター前に2点タイムリー。仙台商は一気に4点を奪い、主導権を握った。
リードをもらった仙台商・武山は7回から9回まで三者凡退に抑えてゲームセット。前日に127球、この日は109球を一人で投げ抜いた。
仙台工としては、前日、8回裏に2点を奪われて同点に追いつかれ、降雨コールド引き分け再試合となっただけに、悔しさの残る一戦だっただろう。
(文=編集部)