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重心移動~下半身編~(2)

2012.01.11

久保田正一本気の心技体

重心移動~下半身編~(2)2012年01月10日

 皆さん明けましておめでとうございます!本年もどうぞ宜しくお願い致します!

 新年を迎え、今年の目標をたてられましたか?いわゆる目標設定ですね。私の子供たち(小学3年と2年の男の子、少年野球部所属)も50歳までの目標設定を行いました。(ホントです。)

 しかし皆さんそこで終わっていませんか?それでは目標を達成しにくいですよ。もしくは達成しても意味のないものになってしまうかもしれませんよ…

 以前もお伝えしたように重要なのは『目的設定』です。『何のために』その目標を達成するのか?これを明確にしましょう!すると皆さんがたてた目標がより達成し易くなり、もし達成されなかったとしても今まで起こした行動が必ず次に繋がります!是非『目的設定』して下さい!!!

 前回説明しました『真っ直ぐ踏み出す』どうですか?今の自分自身が軸足のどの辺に体重をかければ真っ直ぐ踏み出せるのか分かりましたか?

 今回は踏み出した『踏み出した足の向き』の話なのですが、皆さんどう向いているか分かりますか?言葉で説明するのが難しいのですが、今回は『足の傾き』の話です。


踏み出した足の傾き

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※詳しい解説イメージはPCからご覧ください。

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[pc]

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【写真(1)】

【写真(2)】

【写真(3)】

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 今回は先に正解を言います。踏み出した足の傾きは『やや内向き』の状態となります。【写真(1)、写真(2)】

 しかし『真っ直ぐ出せ』という言葉を選手が聞くと、踏み出した位置のみならず、踏み出した足の向きまで真っ直ぐ出している選手が多いのです。更に外を向いている選手もいます。【写真(3)】これは『言葉』の問題なのです。

・真っ直ぐ出す

これを、

・足の向きを真っ直ぐする

 と捉えている選手が多いのです。ですから本来とは違う足の着き方をしてしまうのです。

 まずなぜ足を真っ直ぐ向けて着いたらいけないかですが、真っ直ぐ着くと膝が開き易い状態となり、安定した支持ができなくなります。つま先を内に向けることにより、膝の開きを抑えるのです。
 ではここからが重要なポイントとなります。前回同様、頭の中で思うことは『足の向きを斜めにする』ですが、これを頭で思っていても実際は真っ直ぐ向いてしまう選手が多いのです。

 重要なのは『何をするのか?』です。


足の内側から着く

【写真(4)】

 では実際にどうすればいいのか?それは、『足の内側から着く』です。【写真(4)】
 着地の際に、足の内側から着くことにより自然と足の向きが斜めになります。

 あと『どのくらい傾ければいいのですか?』という質問がよくあるのですが、この傾きの角度に正解はありません。自分でどのくらいの傾きで理想のピッチングができるのか、調節しながら自分の傾きを探していって下さい。

 着地の仕方までお話しましたのでもうお分かりだとは思いますが、よくある質問、『着地はかかとからですか?つま先からですか?』についてですがどちらでもありません。

 選手によって意識は違うのですが、少しつま先からという意識の方がいい選手もいます。かかとからではないのは確かです。

 しかしつま先が斜めを向いていても、骨盤の開きを抑えられない選手がいます。その選手には次回説明するエクササイズを行って頂ければと思います。

(つづく)

(文・久保田 正一) 

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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