第271回 東北楽天ゴールデンイーグルス 嶋 基宏選手「正捕手を守り抜くために意識していること」2015年03月13日

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【目次】
[1]2010年に正捕手を獲得した背景
[2]1年間正捕手を守り抜くために体調管理で意識していること

 一昨年の日本一が記憶に新しい、東北楽天ゴールデンイーグルス。チームの正捕手として、投手をリードし、チームを牽引する嶋 基宏選手。正捕手となれば、1シーズンに100試合以上もマスクを被らなければならない。1シーズン守り抜くためには、体力、技術、気力のすべてが伴わないと定着できない過酷なポジションである。

 今回、嶋選手に、球界を代表する捕手に成長するまでの過程とともに、オフシーズンのコンディショニングに関して、一流選手の体調管理や食事面で気を付けていることまで、たっぷりと伺った。

2010年に正捕手を獲得した背景

嶋 基宏選手
(東北楽天ゴールデンイーグルス)

 国學院大からプロ入りし、1年目から当時の野村 克也監督に見出され、125試合に出場。しかし2年目(08年)は85試合、3年目(09年)は106試合と完全な正捕手として定着には至らなかった。そんな中、一緒に自主トレーニングをした先輩捕手から「そんな細い体じゃダメだぞ」と言われ、ウエイトトレーニングを本格的に取り入れることに。

 また打撃面では、当時のマーティ・ブラウン監督や打撃コーチのアドバイスも大きく、バッティングの幅が広がった時期でもあった。その中で学んだのが、とにかく考えて打つことだ。

「練習から、今こういうフォームで打ったからこういう打球が飛んだんだとか、そういうことを一球ずつ考えて打つこと。練習の時は、常にそう考えています。試合でも、こういう時は塁に出る、こういう時はランナーを帰す、というように考えることですね。練習量と質の両立が大切だと思います」

 そういった取り組みが少しずつ実を結び、2010年に初めて規定打席到達に達し、打率3割(.315)を達成。またゴールデングラブ賞も獲得し、攻守ともに充実したシーズンを送った。

 打撃面の成長が正捕手定着の要因にもなったが、ここで嶋選手の守備にも触れていこう。
嶋選手の最大の特長である素早い二塁送球だ。素早いスローイングのために意識することとはなにか。

「足の運びですね。とくに右足のステップです。内野手もそうですけど、右足が浮いていたらステップができないので、いかに右足を投げたい方向にすばやくステップさせるか。それは、キャッチボールのときから意識して習慣化しています」

 次にショートバウンドについてはボールを最後まで見ることが大切だ。

「僕は元々キャッチャーじゃないので上手ではないです。しかし、気をつけることとして、1番は、しっかりと最後までボールを見ることですね。ワンバンするとこまでボールをしっかり見ることが大切だと思います」

 また嶋選手は今季から主将に就任。チームを引っ張る立場である。そこで一番意識することとは?

「声ですね。やっぱり色々な指示を出さなければいけないので、声に力がないとダメです。試合中もやはり、声が大事です。自分は背中で引っ張るタイプではないので、しっかり声を出すことを意識しています」

 今年はチーム全体を見渡して引っ張っていくつもりだ。

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プロフィール

嶋基宏
嶋 基宏(しま・もとひろ)
  • 東北楽天ゴールデンイーグルス
  • 経歴:中京大中京―國學院大―東北楽天ゴールデンイーグルス
  • ポジション:捕手
  • タイプ:右投右打
  • 身長体重:179センチ82キロ
  • 生年月日:1984年12月13日
  • 上記データは掲載時のものとなります。
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