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第28回 【内野守備上達ドリル・前編】國學院大学 上月健太コーチに聞く「選手の本質を見出すキャッチボール」2016年10月31日

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【目次】
[1]キャッチボールの1球目に選手の本質が出る
[2]守備が好きな選手は上手くなる
[3]打球を予測する

 2012年のドラフトから4年間でヤクルト・谷内 亮太、DeNA・山下 幸輝、柴田 竜拓という、いずれも守備力の高い3人の内野手をプロに送り込んでいる國學院大学。彼らの守備を指導した上月 健太コーチに守備の基本から、プレーのスピードアップの秘訣を聞いた。

キャッチボールの1球目に選手の本質が出る

上月 健太コーチ(國學院大学)

 國學院大の選手たちの洗練された守備の動きを見ていると、徹底した守備練習をされているのかと思うが、上月コーチによるとそうでもないという。

「うちの練習は特に守備に重きを置いてやっているということはないと思います。練習時間の割合も攻撃と守備は半々か、少し守備の方が少ないくらいです。ただ、比重が変わらなくても、守備はすごく集中してやります。ただ漠然と数をこなすとかでなく、キャッチボール1つでも、1球に対するこだわりというのはきっちり持つように言っています。

 キャッチボールを予備運動、準備運動という感覚で始める選手もいるかと思いますが、グラブを持ったらすべてが守備の練習というのが私の考えです。準備は始まる前に自主練習などでやっておき、全体練習としてキャッチボールをスタートさせるときには1球目からビシッと投げるように心掛けさせています。選手にもよく言うんですけど、『1球目にその選手の本質であったり、能力が出る』と考えているからです」

 すべてはキャッチボールから始まるのだ。

「まず準備運動のように投げてから、ここからちゃんと投げます、というのでは、本当の勝負強さは出ないと思うんです。選手によっては、それが力みに繋がって、手だけ力を入れて放ってしまう子もいるので、そういう子には言わないんですけど、技術はあるのに性格的にちょっと気が抜けてしまいがちな子とか、自分はできるだろうと気楽に思っている感じの子には、そういうことを話しています。柴田なんかはそういう意識を持つようになって、実際にそれができるようになって自信をつけていけたという話をしていました。

 どんな選手も試合での最初のプレーというのは緊張しますよね。内野手なら最初に飛んできた打球を上手く捕れたり、送球を放れたりすると乗っていける。逆にそこで思うようなプレーができないと引きずってしまったりする。ファーストプレーから力を出せるように準備しておくことは大切ですし、そこは誰でもできる部分だと思います」

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プロフィール

鷲崎文彦
鷲崎 文彦
  • 生年月日:1975年
  • 出身地:東京都
  • ■ 小学3年から野球を始め、高校では硬式、大学では準硬式で野球を続ける。大学卒業翌年にはOBが務めるのが慣習だったこともあり、準硬式野球部の監督を経験。以後、フリーライターとして週刊誌、月刊誌、ムック本などでスポーツを中心とした取材、執筆活動を展開。
  • ■ 理系出身であることを生かして「図解雑学 野球の科学」(ナツメ社)の製作に携わるなど、あらゆる角度からスポーツにアプローチし続けている。昨年、小関順二氏、氏原英明氏とともに「検証 甲子園2009」(講談社)を刊行。「高校野球ドットコム」では安福一貴の「塁間マネジメント」の構成を担当。書籍からネットと幅広く活躍。
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