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夏の甲子園ベスト8予想は何校的中した?8校の優勝シナリオと本命も予想!

2022.08.17

夏の甲子園ベスト8予想は何校的中した?8校の優勝シナリオと本命も予想! | 高校野球ドットコム

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第104回 全国高等学校野球選手権大会

 大好評の甲子園ベスト8予想を大会前に行った。今回はベスト8予想の答え合わせを行っていきたい。

 大会前には各ブロックごとに本命と対抗の学校を挙げさせていただいた。そこで、得点方式と的中数の2項目で挙げていきたい。

 得点方式は本命の学校は2点、対抗は1点。つまり満点は16点となる。的中数は本命の学校のみ適用。ここで予想を整理しつつ、各ブロックを振り返る。

本命 智辯和歌山(和歌山)
対抗 國學院栃木(栃木)
九州学院(熊本)

 投打で圧倒的な智辯和歌山が有利と思い、本命として挙げたが、栃木大会では作新学院を破り、戦術多彩な國學院栃木が試合巧者ぶりを発揮して、智辯和歌山を破り、その勢いのまま、ベスト8まで進むのではと思って、対抗馬に挙げた。

 國學院栃木智辯和歌山を破ったのはある程度、想定をしていた。しかし、九州学院國學院栃木を完封勝利するのは、まさに予想外。帝京第五(愛媛)戦では、やや不本意な投球だった2年生右腕・直江 新投手が完封勝利を挙げる活躍を果たすなど、高校生の成長は凄いものがある。

本命 京都国際(京都)
対抗 愛工大名電(愛知)
愛工大名電

 森下 瑠大投手(3年)を擁する京都国際が盤石な戦いを見せて勝ち上がると考えていたが、京都国際を破った一関学院(岩手)の打撃は想像以上のものがあり、京都国際を破った試合は見事だった。対抗馬としては激戦区の愛知で、多くの好投手を攻略し、複数投手陣を擁する愛工大名電が勝ち上がる可能性が高いとして、対抗馬に挙げた。

 このブロックでは、愛工大名電がベスト8。強いとわかっていても、近年、夏の甲子園では夏を苦手にしていることもあって、厳しいと思っていた方も多いのではないか。それが星稜(石川)、八戸学院光星(青森)、明豊(大分)という全国レベルの実力校を抑えて勝ち上がったのは素晴らしい。機動力も使えて、土壇場の粘り強さもあって、こんなに強い愛工大名電は夏で初めて見た。

本命 近江(滋賀)
対抗 山梨学院(山梨)
近江

 このブロックは、長崎海星(長崎)、鶴岡東(山形)など実力校が多く、ハイレベルな試合が多かった。近江はタフな試合が多かったが、それでも後半で突き放す試合展開は見事。エース・山田 陽翔投手(3年)は投げるだけではなく、打者としても満塁本塁打を放って突き放すなど申し分ない活躍を見せ、最終的に突き放す試合展開に持ち込むなど、さすがといえる。


本命 興南(沖縄)
対抗 聖光学院(福島)
聖光学院

 機動力も使え、投手力も高い興南が有利と考えていたが、甲子園では投手起用や戦術含め、後手後手になった印象を受けた。そして勝ち上がったのは聖光学院。東北大会で3試合連続逆転勝利を果たすなど、打撃力もかなり上がっているので、期待は高かった。前評判通り、左の好投手、右の好投手を攻略し、また堅い守備で投手陣を助ける野球と、盤石な試合運びができていた。日大三(西東京)、横浜(神奈川)と関東を代表する名門を破ったことで、選手たちの戦いを見ると、自信がみなぎっているように感じられる。

本命 大阪桐蔭(大阪)
対抗 (兵庫)
大阪桐蔭

 やはり王者・大阪桐蔭が安定感抜群の戦いを見せ、順当にベスト8進出。ここまで27イニングでわずか3失点と投手陣の働きと安定した守りが素晴らしい。打線も広角に打ち分けて、そして積極的な走塁でプレッシャーを与える攻撃ができていた。まだまだ課題はあるものの、さらに内容が高まると、いよいよスキがなくなる。

本命 仙台育英(宮城)
対抗 明秀日立(茨城)
仙台育英

 強力な投手陣を誇る仙台育英がベスト8進出を決めた。明秀日立も十分に可能性があったが、両校の対決はまさに期待通りの大接戦となった。仙台育英もこういう大型チームとの対戦で勝利できたことはかなり良い経験になったはずだ。

本命 明徳義塾(高知)
対抗 九州国際大付(福岡)
高松商(香川)

 本命、対抗と見られていた明徳義塾九州国際大付は期待通りの接戦となり、九州国際大付が勝利。その九州国際大付を破ったのが高松商。打ち崩したのではなく、エースの渡辺 和大投手(3年)が九州国際大付打線を1失点に抑えた。この展開はなかなか予想できない。

本命 下関国際(山口)
対抗 富島(宮﨑)
下関国際

 このブロックに入った4校を調査していて、最も抜けていると思った下関国際が順当に勝ち抜いた。投打ともに安定。試合運びもスキがない。大阪桐蔭と対戦するが、かなりやれる予感がする。

 本命では4校が的中し、合計8点。
そして対抗では2校が勝ち上がり、2点となり、合計10点となった。

 ここから優勝予想をしていきたい。残った8校はどんなシナリオを描けば、優勝ができるのかも予想してみる。

仙台育英⇨盤石の投手陣が機能し、接戦を勝ち抜くスタイルを最後まで貫きたい。

愛工大名電⇨イケイケの機動力野球、がっちりはまった継投リレーを見せていきたい。

近江⇨主人公・山田が最後まで神がかりな活躍を見せ、山田があまり投げずに勝てる試合を1つ作りたい。

高松商⇨怪物・浅野を中心に破壊力ある打線が最後まで機能し、エース・渡辺が神ピッチをどれだけ見せるか。

大阪桐蔭⇨これからも盤石な試合運びを貫けるか。決勝まで勝ち進めば前田⇨川原⇨前田というローテーションになる可能性がある。

下関国際⇨左腕・古賀、右腕・仲井が大阪桐蔭相手に神ピッチを見せて、機動力野球を発揮し、大阪桐蔭相手に勝てれば、一気に勝ち抜く可能性が高い。

聖光学院⇨佐山が打たれても、打線が驚異的な粘りを見せ続けて勝ち続けるか。

九州学院⇨直江を中心に守り抜き、そして村上を中心に打線爆発を期待したい。

 こうしてみると、8校とも面白いチームが揃った。果たしてどこまで勝ち上がるか楽しみだ。

(文=河嶋 宗一

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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