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千葉大会ベスト8展望!見どころは優勝候補対決!23日準々決勝4試合!

2016.07.22

 

23日(土)千葉大会準々決勝4試合が開催される!
【試合日程】

≪千葉マリンスタジアム(QVCマリンフィールド)≫
東海大市原望洋vs木更津総合 10時試合開始
東京学館浦安vs市立船橋 12時30分試合開始

≪千葉県野球場≫
船橋芝山vs千葉経大附 10時試合開始
習志野vs東京学館浦安 12時30分試合開始

■ベスト8のチーム分析!

東海大市原望洋・島投手

 12日から本格的に試合が始まった第98回全国高等学校野球選手権千葉大会もついにベスト8が出揃った。
まずは今夏、8強の顔ぶれを整理していこう。

Aシード 東海大市原望洋
Aシード 千葉経大附
Bシード 木更津総合
Cシード 東京学館浦安
Cシード 市立船橋
ノーシード 習志野
ノーシード 東京学館船橋
ノーシード 船橋芝山

 Aシードの東海大市原望洋は、ここまでコールド勝ち。実は7月15日にノーゲームとなった試合は、6回裏途中で8対3というスコアだった。この試合の打ち損じが多く、集中力が欠けるところがあった。しかし、それからは4試合続けてコールド勝ちしているのだから、上手く仕切り直したといえる。

 投打の戦力は随一で、最速153キロ右腕・島 孝明は、7イニング11奪三振。最速145キロ右腕・金久保 優斗(2年)の二枚看板は全国的に見てもトップクラス。そして打線は、倉石匠己(3年)勝負強い好捕手・峯尾京吾(3年)を軸とした打線も爆発なるか注目だ。倉石は、5回戦で2本塁打を放ち、ここまで広い[stadium]QVCマリンフィールド[/stadium]で計3本塁打を放っている。

 もう1つのAシード・千葉経大附はここまで盤石な野球を見せて勝ち進んできた。
エース千葉経大附中村亮太は140キロのストレートに加え、キレのある変化球を投げ分ける完成度の高い好右腕だ。リードする坂巻尚哉は強肩強打の捕手。
また内外野の守備も堅い。さらに、チームの取り組みとして、鋭いスイングはもちろんのこと、「犠打」を鍛えていて、各選手が際どいバントができるのも強みだ。過去に夏の甲子園へ出場した2004年、2006年、2008年と比較しても劣るところがないチームだ。

 Bシードの木更津総合はエース・早川隆久の安定感が抜群!
春に比べて球速も伸び、コンスタントに140キロ台を計測するまでに。容易に打ち崩せないだろう。
ただ打線はコールド勝ちが1試合のみと綱渡りの試合が多い。ロースコアで勝てるところに強みを感じるが、木更津総合といえば、思い切りの良い打撃スタイル。その持ち味を発揮してほしい。

 Cシードの東京学館浦安は、守備主体のチーム。エースの黒田航平は、敬愛学園戦でノーヒットノーランを達成している右の好投手。黒田だけではなく、5回戦の千葉敬愛戦で、好投した左腕の谷澤太朗など投手の頭数も多いチームで、展開に応じて継投策ができるのが強みだ。

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■ベスト8のチーム分析!続き!

 Cシードの市立船橋は、拓大紅陵千葉黎明といった強豪を破ってきた打撃に注目。
スラッガー・柄澤 侑也、俊足巧打の草野 里葵と打力が高い選手が揃う。さらに、走塁・守備力も高く、鍛えられているチームだ。粘り強い試合運びを準々決勝以降でも発揮できるか。

 ノーシードながら勝ち上がった習志野。やはり今年も怖いチームだ。
走攻守三拍子揃い、本塁打も打てる内山京祐を筆頭にスピード感ある野手が揃い、相手野手陣にプレッシャーをかける野球は今年も健在。投手陣は絶対的なエースがいないものの、制球力が高い投手が多いので、ストライク先行ができる。際どいコースへどんどん投げ込み打たせて取る野球を見せる、試合運びの上手さは脅威だ。

 ノーシードの東京学館船橋は好右腕・日暮寛太が球威ある直球で勝負。
また打線も、一塁・野村一太(2年)、右翼・山本風太(3年)を軸とした打線の破壊力は脅威。ここまで4試合で計24得点と得点はしっかりと奪っており、準々決勝以降も打線でカバーしていきたい。

 同じくノーシードの船橋芝山は、秋、春ともに一度も県大会に出場していない。今年の8校の中で最も番狂わせを起こしたチームと言っても過言ではない。
投手陣の駒数は豊富でエースの真鍋航輝、130キロを超える速球を投げ込む大髙 諒也が軸。打線も、得点力があり、西武台千葉京葉松戸国際といった強豪校を撃破しているように何かを起こしてくれることを期待したいチームだ。

■準々決勝の見所

東海大市原望洋vs木更津総合
 春にもぶつかっているカード。この時は東海大市原望洋がコールド勝ちを収めているが、この時、両エースが登板しなかった。木更津総合のエース・早川隆久東海大市原望洋のエース・島 孝明の投げ合いとなれば、1点を争う好勝負が期待できるだろう。

東京学館船橋vs市立船橋
 お互いに打撃力が高いチーム。東京学館船橋の懸念材料を挙げればエースの日暮が連投により、本来のピッチングができないところか。その分、打線でカバーしていきたい。市立船橋は後半に畳みかける打撃力を見せていきたいところ。また継投策も勝負を分けそうだ。

船橋芝山vs千葉経済大附
 勢いに乗っている船橋芝山は初回から一気に畳みかけていきたいところ。また1人で投げ切るのではなく、継投のタイミングもポイントになりそうだ。千葉経済大附は相手の勢いに負けず、自慢の守備でうまく凌ぎ、勝負所を逃さず、攻撃していきたい。

習志野vs東京学館浦安
 お互い投手陣の駒数が豊富な点では、共通しているが、打撃力、機動力では習志野が上回っているだけに、東京学館浦安投手陣がどれだけ持ちこたえることができるかが、カギになりそうだ。習志野は早めに勝負を仕掛けていきたいところだが、東京学館浦安はロースコアの展開に持っていき、後半勝負をかけていきたい。

(文・河嶋宗一

 甲子園まで、あと3つ!今年の千葉大会頂点に立つのは、どのチームか?!注目の準々決勝は明日23日に開催!

■これまでの勝ち上がりをチェック!


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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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