第9回 三本松(香川)日下 広太監督、初の日本独立リーグ出身指揮官として聖地へ!2017年08月13日

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[1]独立リーグでも大事にした「真摯な姿勢」
[2]端保社長の想いから学んだ「地域代表」の意識 / 「日本独立リーグ代表」の期待も担い、いざ聖地での指揮へ

 8月7日(月)兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開幕した「第99回全国高等学校野球選手権」に24年ぶり3度目の出場を果たした香川県代表・三本松。その三本松を2015年8月の就任以来、丸2年で聖地に導いた日下 広太監督(33歳)は、他の47校監督にない称号を持っている。

 その称号とは「NPBを経ない日本独立リーグ出身者、初の甲子園出場監督」。では日下監督は独立リーグ時代、どんなことを考え、今に活かしてきたのか?今回は甲子園出発直前に聴いた日下監督自身の言葉と日下監督が最初に2年間所属した石川ミリオンスターズ(ルートインBCリーグ)端保 聡社長のコメントも交え、指揮官の独立リーグ時代4年間を振り返ってみたい。

独立リーグでも大事にした「真摯な姿勢」

日下 広太監督(三本松)

 2006年秋、当時順天堂大4年の日下 広太キャプテンは、1つの悩みを抱えていた。それは大学卒業後の進路についてである。

 三本松から教職取得を視野に入れて進学した順天堂大では強肩強打の捕手として3年春と4年秋に最高殊勲選手賞を受賞。しかし、そこはあくまでも「東都大学野球リーグ3部」での成績。本人は「将来、高校野球を教えるためにもまずは社会人野球に進みたい」志を持っていても、実現には非常に高いハードルが待っていた。

 そんなある日、日下選手は2007年から「北信越ベースボール・チャレンジリーグ」(現:ルートインBCリーグ)が日本で2つ目の独立リーグとしてスタートすることを知る。
「レベルの高い野球が学べるなら、受験してみよう」。心は決まった。

 ただ、迎えたトライアウト当日、日下は首を下に向けざるを得なかった。以前から決まっていた教育実習等の影響もあり、自慢のはずの肩の状態は当人いわくほど最悪。
「全く合格の手ごたえはなかった」(日下監督)それでも、合格通知は彼の下に届いた。

 はたして、その理由とは……。2年後、石川ミリオンスターズから移籍した新潟アルビレックス・ベースボール・クラブで日下捕手は当時の投手コーチだった本間 忠(元:ヤクルトスワローズ)からトライアウトの舞台裏を明かされる。

「トライアウトのブルペンでベースを履く所作とかは首脳陣からすごく評価されていたぞ」。
「高校時代から当たり前のようにやっていた」野球に対する真摯な姿勢は彼を裏切らなかったのである。

「真面目で真摯に野球を取り組む姿勢があるし、リーダーシップが取れてチームをまとめていくような存在」と、そこを最も買っていたのが、日下捕手を迎え入れた石川ミリオンスターズの端保 聡社長。かくして2007年、石川ミリオンスターズに入団した日下捕手は、グラウンドばかりでなく端保社長をはじめとするフロントからも様々な「学び」を手にすることになる。

【次のページ】 端保社長の想いから学んだ「地域代表」の意識

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三本松 【高校別データ】

プロフィール

寺下友徳
寺下 友徳
  • 生年月日:1971年12月17日
  • 出身地:福井県生まれの東京都東村山市育ち
  • ■ 経歴
    國學院大學久我山高→亜細亜大。
    幼稚園、小学校では身長順で並ぶと常に一番後ろ。ただし、自他共に認める運動音痴から小学校入学時、早々に競技生活を断念。その後は大好きなスポーツに側面から関わることを志し、大学では応援指導部で4年間研鑽を積む。亜細亜大卒業後はファーストフード販売業に始まり、ビルメンテナンス営業からフリーターへと波乱万丈の人生を送っていたが、04年10月にサッカーを通じて知り合った編集者からのアドバイスをきっかけに晴れてフリーライター業に転進。07年2月からは埼玉県所沢市から愛媛県松山市へと居を移し、現在は四国地域を中心としたスポーツを追いかける日々を過ごす。
  • ■ 小学校2年時に福岡からやってきた西武ライオンズが野球と出会うきっかけ。小・中学校時代では暇さえあれば足を運んでいた西武球場で、高校では夏の西東京予選の応援で、そして大学では部活のフィールドだった神宮球場で様々な野球を体感。その経験が取材や原稿作成の際に「原体験」となって活きていることを今になってつくづく感じている。
  • ■ 執筆実績
    web上では『ベースボールドットコム』(高校野球ドットコム、社会人野球ドットコム、独立リーグドットコム)、書籍では『ホームラン』、『野球太郎』(いずれも廣済堂出版)、『週刊ベースボール』(ベースボール・マガジン社)など。『甲子園だけが高校野球ではない2』(監修・岩崎夏海、廣済堂出版)でも6話分の取材・文を担当した。

    さらに野球以外でもサッカーでは、デイリースポーツ四国3県(香川・高知・愛媛)版・毎週木曜不定期連載中の『スポーツライター寺下友徳・愛媛一丸奮闘記』をはじめ、「週刊サッカーダイジェスト」(日本スポーツ企画社)、『サッカー批評』、web『スポーツナビ』など多数媒体での執筆実績あり。また、愛媛県を熱くするスポーツ雑誌『EPS(ehime photo sports)』でも取材協力を行っている。
  • ■ ブログ:『寺下友徳の「四国の国からこんにちは」』■twitterアカウント@t_terashita
    ■facebook: http://www.facebook.com/tomonori.terashita
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