Column

明徳義塾(高知)編「夏8年連続甲子園出場を続ける明徳義塾のつながり!」

2017.09.28


左から古賀優大(明徳義塾)伊藤光(オリックス)

 夏は2010年から8年連続の夏の甲子園出場。春夏合わせて、36回も甲子園出場を経験している明徳義塾。これまでプロ・大学・社会人に多くの人材を輩出していることは前回のコラムでも紹介したが、それ以降の全国での戦いぶり、卒業生を紹介したい。

2016年夏甲子園ベスト4と安定した実績 2018年も飛躍を期待!

 近年の戦いを振り返ると、まず2015年夏の甲子園。1回戦から明徳義塾は選抜優勝している強豪・敦賀気比と対戦。明徳義塾は3回までに3点をとりゲームの主導権を握るが、敦賀気比エース・平沼 翔太(現・北海道日本ハム)にその後8回まで走者を1人も出せなかった。好投を続けていた先発・飛田 登志貴が6回につかまり降板。その後も後続の投手が踏ん張ったが、延長10回裏、篠原 涼(現・筑波大)にサヨナラ安打を浴び、初戦敗退を喫した。

 2016年春も甲子園出場するも、龍谷大平安に敗れ、二季連続で初戦敗退。明徳義塾にとってみれば、屈辱的な結果だが、その悔しさをもって臨んだ2016年夏の甲子園では、エース・中野 恭聖とプロ入りした古賀 優大の強力バッテリーと堅実な守備、強打で勝ち進み、ベスト4進出を果たした。特に準々決勝鳴門戦では下位打線が奮起し、投げては中野が完封と文字通りの全員野球で快勝した。明徳義塾は次の準決勝で作新学院に負けてしまうが、中野は夏、4試合23 2/3を投げ防御率1.90と素晴らしい成績を残した。

 2017年春も甲子園に出場。初戦では高校通算111本塁打の清宮 幸太郎擁する早稲田実業と対戦するが、9回二死までリードしながらも同点に追いつかれ、最後は延長戦の末、初戦敗退。2017年夏、初戦日大山形戦では延長12回を戦い、2年連続の初戦突破を果たした。延長12回二死一、二塁から相手のエラーを誘う内野ゴロで勝ち越すと、その裏を6回から投げている2年生右腕の市川 悠太が守りに援護されながらもきっちりと抑え、我慢の粘り勝ちをおさめた。続く2回戦前橋育英戦では、1対3で惜敗。しかしドラフト候補として注目される西浦 颯大が意地のタイムリーを放った。

 来年も市川を中心に好選手がそろう明徳義塾。2018年は全国舞台まで勝ち進めば、どんな戦いを見せることになるのか、大きく注目される。

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近年の卒業生

 近年の卒業生ではオリックスで活躍する伊藤 光や、高卒1年目でファームで60試合出場した古賀 優大の活躍が目立つ。今年は西浦 颯大がプロ志望。これからも、明徳義塾は大学、社会人、プロで活躍する人材を送り出すことになりそうだ。

■2008年度卒
伊藤 光(オリックス・バファローズ) ※関連コラム
馬淵 烈拓殖大-シティライト岡山-拓殖大コーチ)

■2009年度卒
安田 直人拓殖大JR西日本

谷 幸樹(関西大-兵庫ブルーサンダーズ-徳島インディゴソックス

■2010年卒
栗野 翔太郎(道都大-群馬ダイヤモンドペガサス-元石川ミリオンスターズ)
石橋 良太拓殖大-Honda-東北楽天ゴールデンイーグルス)

■2012年度卒
北川 倫太郎(東北楽天ゴールデンイーグルス)
尾松 義生拓殖大-三菱重工神戸・高砂)

■2013年度卒
杉原 賢吾拓殖大卒業)
福永 智之(横浜商科大卒)

■2014年度卒
岩見 昂(道都大)
宋 皞均日本大
逸崎 友誠拓殖大
小方 聖稀(拓殖大

■2015年度卒
多田 桐吾(関西大)
田中 秀政天理大
安田 孝之(大阪学院大)

■2016年度卒
真田 一斗日本大
神藤 廉大(福井工業大)
古川 卓人(横浜商科大)
佐田 涼介(拓殖大)
飛田 登志貴桜美林大–滋賀ユナイテッドベースボールクラブ) 
藤本 彪雅城西国際大

■2017年度卒
西村 舜日本文理大
古賀 優大(東京ヤクルトスワローズ)
中野 恭聖(JR四国)


注目記事
2017年秋季大会 特設ページ

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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