古賀 優大選手 (明徳義塾)

古賀 優大

都道府県:高知

球歴:明徳義塾

ポジション:捕手

投打:右 / 右

身長:178.0 cm

体重:78.0 kg

寸評

2016年度の高校生捕手ではトップクラスのディフェンス力があるといっていい好捕手。スローイングタイム1.9秒台の強肩、柔軟なキャッチング、経験に裏打ちされたインサイドワーク、最後の夏の甲子園で10安打を記録した打撃力と着実にステップアップを見せてプロ入りを叶えた。実際、プロ入りしてからどんな1年目になるのか、それに向けての課題を考えていきたい。 (打撃) まずは成長を見せた打撃から。選抜と比べるとだいぶ対応力の高さが出てきたように、しっかりと努力した跡が見える。まだプロで打てる捕手になるには時間がかかるが、時間をかけていけば、それなりの数字を残す可能性は見せてくれた。 構えはやや左足を少し引いたスクエアスタンス。グリップの位置は肩と同じ位置で、バットを亜縦構えている。両目でしっかりと見据えることができた。バランスに良い構えであり、だいぶ構え方に雰囲気が出てきた。投手の足が下りたところから始動を仕掛けていき、左足を高々と上げていきながら、間合いを測る。そのため速球、変化球にも対応ができる形に。ただ足を高く上げることで、タイミングが崩されると目線がぶれているのが気になるところ。トップの動きを見ると、捕手側方向へ引いていき、スイングを始めていく。インパクトまで無駄のないスイングができていて、 どのコースにも対応ができているが、まだインパクトまでの強さがなく、木製バットになったとき、強い打球を打つまでに時間がかかる印象を受ける。体勢を崩されての安打が多かったが、金属バットだからこそヒットになった打球もある。
選抜のときと比べると打席の中で間合いが取れるようになったことが、成長点。しかし全体的な動作に課題があり、木製バットを握ってからは一からやり直しで、打撃フォームを作っていくことになるだろう。とにかく時間をかけて強い打球を打てるまでの体力、技術を築き上げてほしい。 (守備・走塁)
注目はなんといっても守備。一番のウリである強肩は、捕球時から捕球体勢に入っていけるステップワークの良さで、二塁へ送球。送球フォームにも無駄がなく、1.75秒~1.96秒を計測する強肩はこの世代でもずば抜けている。プロでも十分にウリにできるスローイング技術がある。 投手へしっかりと示し、捕球時にしっかりと受け止める柔軟なキャッチングは素晴らしく、相手打者のタイプ・味方投手の状態を把握し、最善のリードができており、ベスト4進出の原動力となった。プロでもその高い情報処理能力で、存在感を示してくれそうだ。 塁間タイム4.3秒前後と左打者に換算すると4.00秒前後となかなかの俊足だ。
更新日時: 2016.12.24