古賀 優大選手 (明徳義塾)
寸評
2016年度の高校生捕手ではトップクラスのディフェンス力があるといっていい好捕手。スローイングタイム1.9秒台の強肩、柔軟なキャッチング、経験に裏打ちされたインサイドワーク、最後の夏の甲子園で10安打を記録した打撃力と着実にステップアップを見せてプロ入りを叶えた。実際、プロ入りしてからどんな1年目になるのか、それに向けての課題を考えていきたい。 (打撃) まずは成長を見せた打撃から。選抜と比べるとだいぶ対応力の高さが出てきたように、しっかりと努力した跡が見える。まだプロで打てる捕手になるには時間がかかるが、時間をかけていけば、それなりの数字を残す可能性は見せてくれた。 構えはやや左足を少し引いたスクエアスタンス。グリップの位置は肩と同じ位置で、バットを亜縦構えている。両目でしっかりと見据えることができた。バランスに良い構えであり、だいぶ構え方に雰囲気が出てきた。投手の足が下りたところから始動を仕掛けていき、左足を高々と上げていきながら、間合いを測る。そのため速球、変化球にも対応ができる形に。ただ足を高く上げることで、タイミングが崩されると目線がぶれているのが気になるところ。トップの動きを見ると、捕手側方向へ引いていき、スイングを始めていく。インパクトまで無駄のないスイングができていて、 どのコースにも対応ができているが、まだインパクトまでの強さがなく、木製バットになったとき、強い打球を打つまでに時間がかかる印象を受ける。体勢を崩されての安打が多かったが、金属バットだからこそヒットになった打球もある。
更新日時:
2016.12.24