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【第97回静岡大会展望】2季続東海大会優勝の静岡の牙城を崩すのは?好チーム、好選手を一挙紹介!

2015.07.05

 2013年6月、[stadium]草薙球場[/stadium]をリニューアルオープンするなど、野球に再び力を入れている静岡県。実力校が非常に多く、また個人の能力も高く、見応えある大会となりそうだ。

静岡vs日大三島 or 浜松開誠館、浜松商vs静岡商 or 沼津東が要注目

安本 竜二(静岡)

 選抜ベスト8、春の東海大会優勝の静岡静岡。主砲・安本 竜二、正捕手・堀内 謙伍を中心とした打線の破壊力は全国トップクラス。エース村木 文哉も、常時140キロ台を計測するようになり、レベルアップ。栗林 良輔監督がテーマにする競争がさらに激しくなり、戦力の底上げを果たせば、この夏も県内で圧倒するだろう。
初戦の相手は、日大三島浜松開誠館の勝者と対戦。日大三島のエース・小澤 怜史は、東海地区を代表する本格派右腕。浜松開誠館浜松商を甲子園に何度も導いた磯部 修三監督が率いて、強化を図っており、どちらが勝ち進んでも好ゲームになりそうだ。

 昨秋の東海大会出場の浜松修学舎は2年生4番・森田 匠がチームを引っ張る。また春の県大会浜松商と2対4と接戦を演じた清水西も面白い存在だ。
同ブロックのシード・静清は、140キロ右腕・緒方 彰一が注目。初戦は静岡小山と新居の勝者と対戦する。

 今春ベスト8の浜名は、左腕・水谷 勇貴がカギを握る。初戦は浜松工沼津商と対戦する。注目は浜松商静岡商沼津東の勝者と対戦すること。浜松商は、強打者・伊奈 堂が注目。静岡商は183センチの大型左腕・落合 駿太森 亮太の二枚看板がウリ。また沼津東の本格派左腕・久郷 太雅は県内屈指の好投手。大会序盤から見応えあるカードになりそうだ。

藤枝明誠ブロック、東海大翔洋ブロックも強豪校が集結

 藤枝明誠は、187センチ85キロの2年生スラッガー・伊藤 翼咲、ボールを飛ばす才能が優れており、大会初打席から見逃せない。2年生右腕・久保山 優、左腕・落合 順也もカギを握る存在だ。初戦は、藤枝北常葉菊川の勝者と対戦。
その常葉菊川は、左の2年生スラッガー・栗原 健、主軸の中林 流星を中心とした破壊力ある打線は健在。投げては、左腕・山田 裕介が安定した投球を見せる。ノーシードとはいえ、怖い存在だ。2013年夏以来の甲子園出場を狙う。さらに同ブロックには掛川西が登場。大村 汐風斉藤 健の両右腕を揃え、捕手に転向したスラッガー・大本 拓海と投打に好選手が揃い、非常に怖い存在。
同ブロックシードの駿河総合は、最速145キロ右腕・杉山 一樹が要注目。プロからも熱視線を浴びる好投手なだけに、その投球に注目が集まる。初戦は磐田南掛川工の勝者と対戦する。ノーシードで注目なのは、静岡学園。プロ注目の強打者・三輪 泰征の打撃は要チェックだ。

 常葉橘は、大型内野手・小野寺 拓海、強打の捕手・内野 琢麻、2年生で制球力の高さが光る右腕・谷脇 亮介と能力が高い選手が揃い、2012年夏以来の甲子園を目指す。初戦は、御殿場南浜松湖南の勝者と対戦する。

東海大翔洋のエース・杉山 賢佑は削身長190センチを超える長身右腕で、球速も140キロを超える。プロから注目を浴びており、勝負をかけたこの夏は最高のピッチングを見せることができるか。初戦は強打者・山本 将也がチームを引っ張る飛龍と名門・埼玉栄で指揮を執っていた戸栗 和秀監督が率いる富士市立の勝者と対戦。お互いにチーム力は高く、東海大翔洋にとっては、ハードな相手と対戦することになる。

 大会は7月11日に開幕。開幕カードは日大三島vs浜松開誠館のカードと、開会式が終わった後も、そのまま球場に残って観戦したくなる対戦である。
今年は静岡静岡が2季連続で東海大会優勝を果たし、間違いなく優勝候補の一角と言っていい。だがその静岡静岡を脅かす大型チームが多く、混戦が予想される大会になりそうだ。

(文=河嶋 宗一

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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