秋季東海ベスト8の大垣西(岐阜)を支えるマネージャーたち。グラウンド整備も仕事のうち!
岐阜県大垣市中曽根町にある岐阜県立大垣西高等学校。野球部は岐阜県2位として秋季東海地区大会に出場し、初戦では中京大中京に逆転勝利。見事ベスト8入りを果たした。今回はそんな大垣西野球部を支えるマネージャーたちにお話を伺った。
選手たちと一緒にグラウンド整備!
グラウンド整備の様子(大垣西)
総勢31名の選手たちを支えているのは、2年生の長尾 彩羅さん、加藤 亜実さん、山田 望愛さん、柴田 そらのさん、1年生の後藤 みなみさん、西脇 彩乃さんの計6名のマネージャーたちでチームを支えている。
主な活動内容は、グラウンド整備や草抜き、廃棄物処理などの環境整備に加え、ボールの仕分けやスコア、接待、補食用のカレー作りなど様々。マネージャーは事務作業するイメージが強いが、大垣西のマネージャーはなんとグラウンド整備も選手に一緒行う。トンボをかけたり、砂をふるいにかけたりと、まさに何でも屋だ。
また、返事の声の大きさは大垣西マネージャーの自慢でもある。そんな彼女たちの自慢の声が活きる場所と言えば、公式戦での応援だ。
「選手たちが生き生きとプレーしている姿を見て、喜びを分かち合うことができるので、公式戦での応援は私たちにとって一番楽しい時間です」と笑顔で答えるマネージャーたち。特に思い出に残っている試合は、7月15日に[stadium]大垣市北公園野球場[/stadium]で行われた夏の岐阜大会2回戦・中津川工との対戦だった。
大垣西は先制していたが、8回に同点に追いつかれて延長戦へ。延長戦に入ってもなかなか点が入らず接戦が続いた。そして延長12回の攻撃の前、
「先輩たちが『俺たちにもっと野球をやらせてください』とチームに伝えたんです。そうしたら、チーム全体が先輩たちのために勝つという気持ちが一つになり、打線が繋がってサヨナラ勝利しました。先輩たちは引退してしまいましたが、私たちにとっては憧れの存在です」と試合を振り返る長尾さん。
大垣西は3対2で中津川工にサヨナラ勝利。そして3回戦では土岐商に7対5で勝利し、ベスト16入りを果たした。そして、先輩たちの意志を引き継いだ現在の2年生たちは、秋季東海大会では中京大中京相手に最大5点差を逆転勝利した。
6人にマネージャーをしていなかったらどんな自分になっていたかを伺うと、「普通に周りの友達と放課後や休日に遊んでいたと思います。マネージャーをしていて挫折しかけたこともありますが、活動を通じて礼儀や挨拶などがしっかりとできるようになったのは自分の成長が感じられて良いと思います」と語った。また、選手たちから「ありがとう」と言われたことは活動している上で嬉しい瞬間でもあり、マネージャーたちの活動の励みにもなっている。
マネージャーたちの支えとともに冬を乗り越え、さらなる活躍を見せてくれることに期待したい。
大垣西高校野球部、そしてマネージャーの皆様、ありがとうございました!